リーズナブルな液晶/プラズマテレビで話題をさらっているバイ・デザイン。無闇にモデルチェンジをすることなく、既存製品も市場動向や製造コストなどに合わせて、こまめに販売価格を変更する手法で常にプライス面の魅力を維持している。
ワイド液晶テレビは、30/27/22インチと既に十分なラインナップを持っていた同社だが、4月に26インチワイドの「d:2632GJ」を追加した。なぜ、27インチがあるのに26インチを投入したのかといえば、従来製品が海外メーカー製のパネルを採用していたのに対し、「d:2632GJ」は国産パネルを採用して、さらなる高画質を狙った製品だからだ。
無論、“国産パネル=高画質”は早計だが、サイズの近い「d:2732G」と比較してみると、コントラスト比が500:1から800:1に向上し、応答速度は16ミリ秒から15ミリ秒へわずかながらも高速化。さらに、パネル解像度も1280×720ピクセルから1366×768ピクセルに向上している。つまりパネルとしての基本スペックは間違いなくグレードアップしているわけだ。輝度は500カンデラとスペックに変更はない。
デザインは同社共通のテイストで、「d:2632GJ」に限っていえば「d:2732GJ」と変わらない。デザインも外形寸法も、まったく同じで、液晶パネルがサイズダウンしたぶん、フレーム幅が少し大きくなっているというわけだ。もちろん、これは部材共通化によるコストダウンのためだろうが、デザイン的にはとくに違和感を感じるものではない。
内蔵するチューナーは、地上波アナログ、BSアナログと、これまた同社の大型液晶テレビ共通のスペックだ。映像入力にS入力が1つしかない点は気になるものの、D4入力が2系統あり、十分カバーできるだろう。ただ、デジタルチューナーを備えていないため、デジタル放送を前提にすると実質的にD4端子が1つという捕らえ方もできる。不足とは言わないが、豊富ともいえない印象だ。
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