英国のボーンマス・アンド・プールカレッジはドロップした若者を支援するため、iPod付き夏期講座を立ち上げた。
同校の「Step Up 4 Summer」プログラムは16〜18歳の非就労、非就学の若者を対象に、再び教育とトレーニングに参加するよう奨励することを目的としている。
この講習では、インセンティブとしてiPod miniなどが修了者に無料で提供される。
Campaign for Real Education(教育正常化運動)は、このインセンティブ付き講習を「わいろ」と批判したが、ボーンマス・アンド・プールカレッジのローランド・フート学長は声明文の中でそうした見方を一蹴している。
「若者を教育に復帰させようとしていることについて何ら言い訳はしない。ボーンマス、ドーセット、プールだけで、ニートと分類される若者が600〜700人いる。残念なのは、これら若者の多くにとって、学校を出ても職を得るのに必要なスキルや自信がつかないということだ」(フート氏)
「政府系シンクタンクが発表したデータによると、教育あるいは訓練を受けている17歳の少年の人数で、英国は欧州30カ国中27位だった。これはショックだ」とも。
この夏期講座は、19歳以下の全日制の学生が受ける教育内容をフルタイムで教えるもので、政府から助成金を受けている。受講者に提供するiPodの購入費は、ほかの資金でまかなうという。
フート学長は、保護者や若い労働者からのフィードバックは好意的だとしている。「講座修了者にiPodをあげることが必要なら、われわれはそれを続けていく」
現時点でStep Up 4 Summerには35人が申し込んでおり、学校側は最大100人が参加する可能性があると考えている。
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