米America Online(AOL)は6月21日、新しいAOL.comサイトの初期バージョンを披露、Webポータル市場でYahoo!およびMicrosoftのMSNに対抗すべく大きな一歩を踏み出す。
AOLは同日、刷新版ポータルのβ版を公開する。www.aol.comのサイトでは、新ポータルへのリンクが目立つ形で表示される。
同社はこれまで会員制有料サービス加入者のみを対象としてコンテンツとコミュニケーション機能を提供していたが、ここ数カ月でこれを解放する戦略を展開しており、今回の新しいテスト版ポータルはこの戦略を最も目に見える形で反映するものとなる。
新しいAOL.comでは、従来からのWebポータルのやり方を踏襲して幅広い無料コンテンツとサービスを集約、これをブロードバンド、特にビデオ向けに最適化すると、AOL検索/ディレクショナルメディア担当副社長兼ジェネラルマネジャー、ジェリー・キャンベル氏は説明する。新たに「ビデオハブ」セクションを設け、ユーザーが音楽ビデオ、映画の予告編、ニュースクリップ、ライブフィードを見つけられるようにする。ビデオは新しいAOL Video Playerで配信する。
AOL.comは、コミュニケーションサービスとスポーツ、音楽、個人資産といった多様なテーマに関するニュース・情報にユーザーがアクセスできるハブの役割を果たす。情報源にはPeople、Real Simple、InStyleといったTime Warnerの発行物も含まれる。Time Warnerは傘下にテレビ局のHBOとCNNも擁している。AOL Instant Messenger、Webメールサービス、写真整理・保存サービスのAOL Picture、Blog/ソーシャルネットワーキングサービスのAOL Journalsは、AOL.comのコミュニケーションパッケージに組み込まれる。
コンテンツは1日を通して継続的にアップデートされるとキャンベル氏。ユーザーはRSSフィード経由でAOL.comのコンテンツを受け取れるようになる。
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