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コラム
» 2005年06月27日 00時00分 公開

ゴールドのかかとを持った考える靴「アディダス・ワン」 (3/4)

[竹村譲,ITmedia]

神経と脳、筋肉を備えたシューズ

 アディダス・ワンは、同社の専門とするアスリートシューズを最新のテクノロジーの力を借りて、あらゆる面で個性的なアスリートにとって、精度の高いパーソナライゼーションやアダプテーションを実現するのが目的だ。

 それらを実現するには、ユーザであるアスリートは細かな設定を気にすることなく、シューズが自ら現状を把握・判断し、改善策を考えだし、それをシューズの取り得る対策として展開してくれることが求められる。もちろん、刻々と変化するアスリートを取り巻く環境を瞬時に読み取り、感じ、対応していくことも必要だ。

photo 裏側から見えるギアボックス。その向こう側には「デモキー」。このデモキーをヒールの側面から挿入するとデモンストレーションモードになる
photo デモンストレーションモードでは、+−のキーでモーターを手動で動かすことができる

 そのために、アディダス・ワンは、走行中のアスリートの体重や、走行スピード、路面コンディションなどの環境を把握する。周辺環境を感知するための「神経」として「磁気検知システムセンサー」をかかと部分に装備している。磁気検知システムセンサーは、何と、毎秒1000回の頻度で、走行中のアスリートのかかとにかかる衝撃をモニター出来るという、ずば抜けた能力を持っている。

photo 実際にシューズを履いて、ジョギングをすると、ギアが回転音を出しながら、最適値を探しているのが聞こえる。しかし、両脚に伝わるほどの動きではない
photo ヒールの真ん中裏側にある「磁気検知システムセンサー」

 そして、磁気検知システムセンサーで正しく捉えられた基礎データを基に、土踏まず付近に埋め込まれた「脳」に当たる5MPISを実現する「マイクロプロセッサー」がデータを理解し、そして計算して、「今、アディダス・ワンはどういう対応をすべきか」というリアルタイムの対応策を即座に計算し打ち出してくる。

photo 側面から少しだけ見えるマイクロプロセッサー関連基盤部分のパーツ

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