NTTソルマーレと日本ナレッジは6月29日、ゴルフのスイングを動画でチェックできる「スイングチェッカーサービス」を発表した。ゴルフ練習場などにカメラと専用端末を置き、スイングを自動撮影。自宅のPCで専用サイトにアクセスすれば、動画をダウンロードして自分のフォームをチェックできる。
スイングチェッカーサービスでは、ユーザーの後方および側面に2台のカメラを設置する。撮影した動画は、MPV2000 Terminalの画面でチェックしてアップロードするものを選択。すると、端末がNTTソルマーレの専用サイト「スイングチェッカー」にアップロードしてくれる。なお、サーバ上で映像をFlashに変換して公開するため、ユーザーが実際にダウンロードするデータは、スイング一回あたり1Mバイト程度で済むという。
動画の再生はWebブラウザ内で行う。違う角度からスイングを捉えた2つの映像を同時に表示可能で、スロー再生やコマ送りはもちろん、画像の上に直接線を引いてフォームを分析することもできる。同システムを開発した日本ナレッジの藤井洋一社長は、「自分のスイングを確認する“自己認知”の作業がスポーツの上達において有効であることは科学的にも実証されている。われわれはスイングチェックを“スポーツにおけるレントゲン”と位置づけ、ゴルフ練習場の新しい付加サービスとして提供していきたい」と話している。
また専用サイトでは、プロゴルファーの江連忠プロおよび大川浩二プロの協力により、さまざまな“遠隔レッスンコンテンツ”を提供する予定だ。たとえば、大川プロの「ネットレッスン」では、アップロードした動画をプロの目が厳しくチェック。フォームの修正に関するアドバイスと一緒に、自習用の「ドリル」が送られてくる。
このほかにも「ワンポイントチェック」「自己診断ドリル」「スイング採点」などのコンテンツを用意しており、ユーザー自身がフォームを改善できるという。プロコーチとしても活躍している江連忠プロは、「プロにも調子の良いときと悪いときがあるが、フォームを比べても本当にミリ単位の違い。ビデオを使って分析・説明できれば、選手はスランプに陥りにくくなるはず」と話していた。
スイングチェッカーサービスは7月7日スタート。まず、東京・飯田橋にある「ブリヂストンプラザ九段」、大阪市中央区の「ミズノゴルフスタジオ」で提供を開始するほか、神戸市北区「江連忠ゴルフアカデミー」や沖縄・宜野湾市「ドリームプラネットインターナショナルスクール」など8店舗が順次システムを導入する予定だ。
個人向けのサービス料金は月額1050円より。このほかネットレッスンサービス料金(提供コーチにより料金は異なる)などが別途必要になる。
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