「インテルはPC雑誌の編集者に圧力をかけ、記事内容を修正させた」――日本AMDが6月30日にの記者会見で公開した、インテルに対する訴状の要旨上の記述が、会見場に集まったPC雑誌関係者を驚かせた。
訴状要旨で日本AMDは、インテルの妨害行為として「PC雑誌の編集者に対して圧力をかけ、掲載予定だったAMD製CPUに関する記事を削除させたり、AMD製CPU性能を評価する記事の内容等を修正させるなどした」という例を挙げた。
これに対し会見では、PC雑誌の編集経験者が「圧力をかけられた雑誌名を知りたい。雑誌名が分からなければ、PC雑誌編集者すべてが圧力に屈したようなイメージができてしまう」とただした。これに対しAMD側は「雑誌名は言えない」としたが、さらに「雑誌の存在を確認していないのに、このように書いたのか」と迫ると「雑誌に圧力をかけた事実はつかんでいるが、今は雑誌名を言えない」と応じた。
会見後、日本AMD広報部は報道関係者に対し、「訴状の要旨で言及したPC雑誌は、すでに廃刊になっている。雑誌関係者に不快感を与えたことを深くお詫びしたい」とするメールを送信した。
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