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» 2005年07月05日 20時22分 公開

外出先からでも手軽に家電を操作――フラクタリストが基盤技術

フラクタリストは、家電やPC、携帯電話などをインターネット経由で連携させるためのプラットフォーム「NomadicNode」を発表した。インターネットを横断する形でLANを構成できる。

[渡邊宏,ITmedia]

 フラクタリストは7月5日、家電やPC、携帯電話などをインターネット経由で連携させる統合プラットフォーム「NomadicNode」(ノマディックノード)を発表した。来年夏頃までを検証およびサービスアプリケーションの開発期間とし、次年度よりの本格展開を目指す。

photo NomadicNodeの利用想定図

 NomadicNodeは、機器をインターネット越しに接続するためのモジュール「NomadicNode Module」と、これらの管理/監視を行う「NomadicNode Server」を中心に構成されるプラットフォーム。同社のP2Pソフト「NAT Traversal SDK」をベースに開発された。

 このNomadicNode Moduleをルータと家電などの間に挟む込む形で接続すると、接続された機器同士はグローバルIPアドレスを持つことなくインターネットを横断する形でLANを構成することが可能。まるで家庭内のLAN上にあるネット家電同士のように相互接続できるという。NomadicNode ServerはNomadicNode Moduleの接続された機器がNAT/ファイヤウォール越えを行う際の通信制御を行うほか、機器間の接続認証なども行う。

 このシステムを導入することによって、VPNやプライベートアドレスの導入などをすることなく、「インターネット越しに自宅のサーバを参照する」「外出先のPCから自宅のDVDレコーダーへアクセスし、録画してあった番組をストリーミングで楽しむ」などといった利用法が可能となる。

photo 「外出先のPCから自宅に設置してあるネットワークカメラにアクセスし、様子を確認する」というデモ

 NomadicNode Serverについては、当面のところ同社自身が運営する形を取るというが、通信事業者などへ提供することも検討されている。NomadicNode Moduleについては、小型化を進めて組み込み用して家電メーカーへ提供することはもちろん、デモで使用されたような、家電とルータの間に挟み込む外付けタイプの提供も検討しているという。

photo デモに使用された外付けボックスタイプのNomadicNode Module

 デモに使用されたNomadicNode Moduleは、32ビット RISC MPUを使用したボードコンピュータにLinuxで各種の機能を実装している。同社では無線LAN搭載型の開発も進めており、今秋に開発が完了する第2弾のNomadicNode Moduleには、アセロス・コミュニケーションズのWi-Fiチップが搭載される予定だ。

 同社ではエコーネットやDLNAなど家電のネット接続に関する団体とも話し合いを進めているほか、2008年以降には、携帯電話/デジタル家電/カーナビなどはもちろん、IP電話や家庭用STBなども相互接続できるよう、開発を進めていくとしている。

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