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TSMCとKodak、高性能CMOSイメージセンサー開発で提携

» 2005年07月11日 12時17分 公開
[IDG Japan]
IDG

 台湾半導体メーカーで受託生産最大手のTaiwan Semiconductor Manufacturing(TSMC)は、新たな高品質CMOSイメージセンサーに向けた製造プロセスで採用するイメージテクノロジーのライセンスをEastman Kodakから受けることで合意した。TSMCが7月8日明らかにした。

 TSMCによれば、CMOSイメージセンサー(デジタルカメラ内の画像を取り込み、処理するチップ)を設計するKodakなどの企業は、各社製品向けにTSMCが開発中のこの新たな製造技術を採用できるようになる。

 これが「CMOS」イメージセンサーと呼ばれているのは、最も一般的で生産性の高いチップ製造プロセスとされるCMOS工程で作られているからだ。CMOSプロセスではチップ価格を競合技術に当たるCCDイメージセンサーの3分の1近くまで引き下げることが可能で、これにより、CMOSイメージセンサーはマスマーケット向けのデジタルカメラやカメラ内蔵携帯電話で広く採用されている。CCDイメージセンサーは、プロフェッショナル向けの最高品質カメラに使われており、CMOSイメージセンサーよりも良質と見られている。

 Kodakとの合意の下、TSMCは4トランジスタ(4T)ピクセルやピンフォトダイオードによるピクセルアーキテクチャを含む、Kodakが専有する主要技術のライセンスを受ける。これらテクノロジーは、CCDイメージセンサーの品質に近い高度な画質、性能、解像度を発揮する次世代CMOSイメージセンサーの開発の基盤となる。

 なおTSMCとKodakの両社はこのライセンス契約の金銭的な詳細についてコメントを控えている。

 TSMCによれば、同社はCMOSイメージセンサーの最大手受託メーカー。

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