欧州委員会は7月14日、欧州連合(EU)の全加盟国で5GHzの周波数帯を無線LANサービス用に割り当てる方針を決めたと発表した。EU全域で無線LANを使ったインターネットアクセスの普及促進を狙う。
加盟国で今年10月末までに、5150M〜5350MHzと5470M〜5725MHz帯を無線LANサービスに割り当て、現在この用途で利用されている周波数帯の負荷軽減と無線LAN機器の低価格化を促進。企業ネットワークや空港、駅、ショッピングセンター、ホテルなどのホットスポットで無線LANの普及を促す。
発表資料では、世界の無線LAN利用者は現在の1億2000万人(西欧で2500万人)から、向こう3年で5億人に増える可能性があるとの統計を紹介。情報社会/メディア政策委員のビビアン・レディング氏は「高速電子通信ネットワークは欧州の競争力にとって不可欠であり、今回の決定は単一の欧州市場に向けたワイヤレスVoIPなど革新的サービスの創出を後押しするものだ」とコメントしている。
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