6月に発売した「EXILIM CARD EX-S500」は、昨夏発売の「EXILIM CARD EX-S100」の上位モデルである。CCDを320万画素から500万画素に、ズームを光学2.8倍から光学3倍に、液晶を2.0型から2.2型にそれぞれ高めながら、ボディはさらに薄くなり、奥行き16.1ミリ、最薄部で13.7ミリとなった。
500万画素機として世界最薄をうたうソニー「DSC-T7」の奥行き14.7ミリ、最薄部9.8ミリには及ばないものの、手にした瞬間に感じるインパクトはほとんど共通している。「うわぁー、薄いね」、「今どきのデジカメはスゴイですね」。試用中そんな声を数多く聞いた。ふだんはカメラにぜんぜん興味がない人も含め、この薄さには誰もが驚く。
外装は、ステンレス素材のフルメタルで、表面には「エクス・ファイン・ブラスト・トリートメント・プラス」と命名された独自の処理を施している。これは、従来モデル「EX-S20」や「EX-P600」に採用した表面処理技術を拡張し、自動車の下塗りや建材に使われる電着塗装の技術を追加したものだ。
ボディの表面はてかてかに光っていて手触りはつるつるではあるが、安っぽくはなく、適度な派手さがシンプルでスマートなフォルムに華やかさを与えている。
塗装以外にもデザインの見所は多い。シャッターボタンを頂点にして斜めに傾いた天面のボディラインは、シャッターボタンの押しやすさに配慮しながら、ボディのコンパクトさを際立たせている。また、前面と背面のカバーは、数少ないビスでうまく接合されていて、両サイドはきれいな曲面を描いている。角丸の四角形に統一した背面のボタン類や、指の支えを兼ねたストラップリングなどにも、こだわりを感じる。
しかも底面には、金属製の三脚穴がちゃんとある。このクラスのスナップデジカメで、三脚を使うシーンは少ないとはいえ、やはり三脚穴はないよりはあったほうが安心できる。
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