松下電器産業は7月21日、デジタルカメラ“LUMIX”の新製品として薄型コンパクトデジカメ「DMC-FX9」を発表した。8月26日から発売する。価格はオープンで、店頭での価格は5万円前後になる見込み。
6月に発売した人気モデル「DMC-FX8」の上位機種。新たに1/2.5インチ有効600万画素CCDを搭載しながら、薄型コンパクトボディに手ブレ補正ジャイロ機能を組み合わせるという従来モデルのメリットは継承。本体サイズも94.1(幅)×50.5(高さ)×24.2(奥行き)ミリ、重さ127グラムと、FX8と同サイズを確保している。画像処理エンジンには独自のヴィーナスエンジンプラスを採用。
CCDの高画素化にあわせて動画撮影機能もアップ。FX8で採用した9画素(垂直3×水平3画素)から生成する9画素混合方式を6メガCCDでも継承。最大VGA(640×480ピクセル)/30fpsで、S/Nに優れたモアレ現象の少ない美しい動画を撮れるという。静止画の連写機能もFX8の3コマ/秒・5枚から3コマ/秒・8枚と撮影枚数を増やした。
また、FX8でも好評だった大画面2.5インチモニターは、より高精細なパワーファイン液晶に変更。サイズは2.5インチと変わらないが、解像度を従来の11.4万画素から20.7万画素とほぼ2倍にして画像閲覧時の快適性を高めた。さらに明るい屋外でもワンボタンで輝度がアップするパワーLCD機能も搭載。
そのほか、好評のシーンモードに「キャンドル」「星空」の2つを新たに加えて合計14種類のシーンモードにしたほか、9/16/25画面のマルチ画面表示時に別ウィンドウで「お気に入りマーク」「赤ちゃんモード」「動画モード」などが表示できるようにした。
本体デザインはFX8と同じスタイリッシュなラウンドフォルムを採用。本体色はシルキーシルバー/エクスとラブラック/コンフォートレッド/モーブグレーの4色をラインアップした。
専用リチウムイオン充電池はFX8と同じ1150mAhの大容量タイプで撮影可能枚数(CIPA準拠)は約270枚(FX8は約300枚)。AFスピードを高速化する「高速1点AFモード」も搭載。レンズは定評ある6群7枚(非球面3枚3面)構成のライカDCレンズを使った手ブレ補正ジャイロ機能付きのレンズシステム(35-105mm相当、F2.8〜F5)。
主な仕様は以下の通り。
型名 | LUMIX DMC-FX9 |
---|---|
有効画素数 | 600万画素 |
撮像素子 | 1/2.5インチ、総画素数637万画素CCD、原色フィルター |
レンズ | 6群7枚(非球面3枚)LEICA DC VARIO-ELMARIT |
ズーム(光学/デジタル) | 3倍/4倍 |
焦点距離 | 5.8〜17.4ミリ(35ミリ換算:35〜105ミリ)、F2.8〜5.0 |
フォーカス | 通常/マクロ(モードダイヤル)、AF測拒:1点/3点/9点/スポット |
合焦範囲 | 通常:50センチ〜∞、マクロ:5センチ(広角側)、かんたんモード時:30センチ(望遠側)〜∞ |
露出 | プログラムAE、露出補正:1/3EVステップ、-2〜+2EV、オート(AE)ブラケット:1/3〜1EVステップ、3枚 |
記録メディア | SDメモリーカード/MMC |
電源 | 専用リチウムイオンバッテリーパック(1150mAh) |
電池寿命 | 約270枚(CIPA規格) |
サイズ | 94.1(幅)×50.5(高さ)×24.2(奥行き)ミリ |
重量 | 約127グラム(本体)、約155グラム(バッテリー、メモリーカード含む) |
価格 | オープン(実売5万円前後) |
発売時期 | 8月26日 |
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