パイオニアは7月21日、新型パネル「P.U.R.E. Black Panel」を搭載したプラズマテレビ「ピュアビジョン」シリーズ3機種を発表した。新パネルにより、“黒”の表現力を大幅に向上させているのが特徴。発売時期や価格は下記の通り。
製品名 | 画面サイズ(解像度) | 価格 | 発売時期 |
---|---|---|---|
PDP-506HD | 50V型(1280×768ピクセル) | 74万8000円 | 9月上旬 |
PDP-436HD | 43V型(1024×768ピクセル) | 59万8000円 | 9月上旬 |
PDP-436SX | 43V型(1024×768ピクセル) | 56万8000円 | 10月上旬 |
“P.U.R.E. Black Panel”では、新開発の「高純度クリスタル層」を採用したことで暗輝度を従来の約4分の1に低減。暗コントラストも4000:1(50V型)を実現した。同社によると、黒の表現力が向上したことで、映像全体にリアリティと奥行き感を再現できるという。
「とくに映画のシーンに多い深遠な黒や暗いシーンでは、ディティールまで美しく再現。映画の臨場感と感動を存分に味わうことができる」(パイオニア)。
高画質回路も新しくなった。新しい「P.U.R.E. DriveII」は、映像の特徴を自動的に分析し、絵柄が最適になるよう階調表現力の配分を自動調整する「フレックスCLEAR駆動法」を採用。さらに映像の特徴を自動的に検出し、“映像のダイナミックレンジ”“映像の輝度ピーク”“暗部のグラデーション”をコントロールする「アクティブDRE」(ダイナミック・レンジ・エキスパンダー)がコントラスト感を高める。たとえば人物の顔に生じる陰影や木漏れ日など、微妙なグラデーションが生じる映像でも美しく再現できるという。このほか、カラーマネジメント機能やDNR(デジタル・ノイズ・リダクション)、MPEG-NRなどの機能も向上させた。
また、前面フィルターのガラスをなくし、代わりにプラズマパネルと一体化した独自の「ダイレクトカラーフィルター」を採用。これまで、前面フィルターとプラズマパネルの間で発生していた多重反射によるフォーカス感の悪化を大幅に改善し、PDPの弱点でもあった明るい場所でも外光反射を抑える。前面ガラスがなくなったことで、軽量化も実現できたという。
年間消費電力量は最大で約30%削減することに成功した。パネルの発光効率は従来比で22%アップしたほか、放電速度が3倍に向上。放電速度のアップにより「低電力片側駆動回路」を実現したため、部品点数の削減も合わせて省電力が可能になった。年間消費電力は、50V型の「PDP-506HD」で398kWh/年、43V型の「PDP-436HD」が298kWh/年、同じく43型の「PDP-436SX」は289kWh/年となっている。
メディアレシーバー部に搭載するチューナーは、地上デジタル/BSデジタル/CS110度と地上アナログ。EPGはデジタル放送の場合で8chを表示可能だ。アナログEPGには「G-Guide」を採用している。
ビデオ入力は、HDMI(PDP-506HD、PDP-436HDのみ)、D4入力などを含めて計4系統。2系統のi.Link出力、光デジタル音声出力も搭載する(各モデル共通)。
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