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K・seriesの新製品などが参考展示――ケンウッドA&Vフェスタ2005(1/2 ページ)

» 2005年09月21日 17時29分 公開
[渡邊宏,ITmedia]

 開催中の「A&Vフェスタ2005」にて、ケンウッドは同社ハイオーディオクラス製品「K・series」の新製品を参考展示しているほか、ホームネットワーク製品の技術展示なども行っている。

ハイクラスオーディオ「K・series」のCDプレーヤーが参考展示

 参考展示されているK・seriesの新製品はシンプルなCDプレーヤー。同社ではK・seriesのCD/MDプレーヤー「R-K700」を既に販売しているが、新製品は「普段MDは使わないからCDプレーヤーだけが欲しい」「もっとCDに特化した製品が欲しい」というユーザーからの要望に応えたもので、K・seriesのフラグシップモデルとして位置づけられる予定。

photo 参考展示されているケンウッドのCDプレーヤー

 外観こそR-K700とよく似ているが、CDプレーヤーのコア部品であるD/Aコンバーターをバーブラウン製からウォルフソン製に変更、あわせて回路も見直したことで「よりひずみの少ない、S/N感の高い音を実現した」(同社)。MDドライブを取り外すことで空間に余裕のできた内部では、4つの専用フレームをCDドライブの下に配置する「ソリッド・マウント」構造をとることで、高精度な読み込みを可能にしたという。

 同社製HDDプレーヤー「HD20GA7」とのリンク機能も備えており、接続時には新製品のリモコンから音量調節/次曲・前曲へのスキップ/アルバム切りかえの各操作が行える。価格などは未定だが、「R-K700よりも少し上の価格帯」(同社)で販売される可能性が高いという。

photo 同社製HDDプレーヤー「HD20GA7」との接続も可能(専用ケーブルが必要)。

 ブックシェルフ型のスピーカーも新たに開発された。キャビネットとバッフルにMDF材を使用、それぞれのコーナーをラウンド形状とすることで回折波を低減し、バイオリンやアコースティックギターなど生楽器の音をリアルに再現する。

photo ブックシェルフ型のスピーカーも新開発された。「LS-K701」と似ているが、キャビネットのカドがラウンド処理されているところが異なる

 もうひとつの参考出品は、フロントサラウンド機能付きCD/DVD/MDシステム。同社独自のバーチャルサラウンド技術「VFS.III」を備えており、フロントサラウンド出力を行うことが可能。トータル100ワットの出力を、オーディオ(2ch)再生時には50ワット×2、DVDビデオ(5.1ch)再生時には25ワット×4に出力を切り替える機能を持っている。

photo フロントサラウンド機能付きCD/DVD/MDシステム
photo 上段がCD/DVD/MDの各プレーヤーおよびプリアンプ、下段がパワーアンプ

 上段がCD/DVD/MDの各プレーヤーおよびプリアンプ、下段がパワーアンプという2コンポートネント構成になっており、映像出力としてはD2端子などを備える。年内には「スピーカーとのセットで10万円程度」(同社)での販売が予定されている。、

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