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“使える”動画再生も搭載──完成度の高い小型プレーヤー「mpio-one」(1/4 ページ)

» 2005年09月27日 19時00分 公開
[渡邊宏,ITmedia]

 アドテックが販売開始したmpioの「mpio-one」(FG200)は、マッチ箱程度というコンパクトボディながら、有機ELディスプレイを搭載し、動画再生も可能にしたポータブルプレーヤー。mpioといえば「FY500」や「FL300」など小型ながらも質感の高いプレーヤーで知られるメーカーだが、動画対応モデルの投入は初めて。ポータブルオーディオとしての機能はもちろん、動画再生のクオリティも含めてチェックしてみたい。

photo mpio-one

“ぎゅっ”と機能を濃縮──密度の高さを感じる小型ボディ

 本製品のサイズは55(高さ)×32(幅)×15(奥行き)ミリ・重さ34.5グラム。本体前面には操作を行うコントロールスティックとともに、1.04インチのカラー有機ELディスプレイが搭載されている。文字通りマッチ箱サイズのボディであり、これで動画再生までできるのかと思うと、なにやら感慨深くもある。

photo 単三形乾電池と比べてみた

 今回試用したのはシルバー/ブラックのツートンカラーを採用した1Gバイトモデル。シルバーの部分には金属的な質感が与えられているほか、コントロールスティックの周辺には「FY500」と同様の絞り加工が施されており、軽量ながらも安っぽさを感じることはない。

photo こうした細部の仕上げが質感を高めている

 有機ELディスプレイを左正面にした場合、右側面にはホールドスイッチとリセットボタン、左側面にはヘッドフォン出力端子、USB端子、マイク端子を備えている。コントロールスティックは上下で音量調節、左右で前曲・次曲へのスキップ、押し込みでメインメニュー呼び出しとなっている。スティックを取り囲む部分の四隅もボタンになっており、左上から時計回りに録音(REC)/機能切りかえ(FUNC)/再生・一時停止/イコライザー(EQ)の各機能が割り振られている。

photo 側面のインタフェース類は最小限に抑えられており、基本的に操作はコントロールスティックとその周辺に用意されたボタンで完了するようになっている

 多機能ぶりも本製品の特徴。音楽/動画再生に加えて静止画、テキストの表示が行えるほか、ボイスレコーディング、ダイレクトエンコーディング、録音可能なFMラジオも備えている。本製品で録音を行う場合、生成されるファイルはWMAで、ビットレートは32kbpsから128kbpsまで6段階に調整できる。

 充電はUSB経由で行う。約3時間の充電で、音楽ならば約15時間、動画なら約2時間の連続再生が行える。本体に用意されているUSB端子はライン入力端子も兼ねる特殊なもので、付属するケーブルもPC側は通常のUSBと3.5ミリピンジャックに分岐している。なお、パッケージにはこのケーブルのほか、SennheiserのMX400相当のヘッドフォンやネックストラップなどが含まれている。

photo 付属ケーブルのPC側は通常のUSBと3.5ミリピンジャックに分岐している

「元気なサウンド」──EQも充実

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