アドテックが販売開始したmpioの「mpio-one」(FG200)は、マッチ箱程度というコンパクトボディながら、有機ELディスプレイを搭載し、動画再生も可能にしたポータブルプレーヤー。mpioといえば「FY500」や「FL300」など小型ながらも質感の高いプレーヤーで知られるメーカーだが、動画対応モデルの投入は初めて。ポータブルオーディオとしての機能はもちろん、動画再生のクオリティも含めてチェックしてみたい。
本製品のサイズは55(高さ)×32(幅)×15(奥行き)ミリ・重さ34.5グラム。本体前面には操作を行うコントロールスティックとともに、1.04インチのカラー有機ELディスプレイが搭載されている。文字通りマッチ箱サイズのボディであり、これで動画再生までできるのかと思うと、なにやら感慨深くもある。
今回試用したのはシルバー/ブラックのツートンカラーを採用した1Gバイトモデル。シルバーの部分には金属的な質感が与えられているほか、コントロールスティックの周辺には「FY500」と同様の絞り加工が施されており、軽量ながらも安っぽさを感じることはない。
有機ELディスプレイを左正面にした場合、右側面にはホールドスイッチとリセットボタン、左側面にはヘッドフォン出力端子、USB端子、マイク端子を備えている。コントロールスティックは上下で音量調節、左右で前曲・次曲へのスキップ、押し込みでメインメニュー呼び出しとなっている。スティックを取り囲む部分の四隅もボタンになっており、左上から時計回りに録音(REC)/機能切りかえ(FUNC)/再生・一時停止/イコライザー(EQ)の各機能が割り振られている。
多機能ぶりも本製品の特徴。音楽/動画再生に加えて静止画、テキストの表示が行えるほか、ボイスレコーディング、ダイレクトエンコーディング、録音可能なFMラジオも備えている。本製品で録音を行う場合、生成されるファイルはWMAで、ビットレートは32kbpsから128kbpsまで6段階に調整できる。
充電はUSB経由で行う。約3時間の充電で、音楽ならば約15時間、動画なら約2時間の連続再生が行える。本体に用意されているUSB端子はライン入力端子も兼ねる特殊なもので、付属するケーブルもPC側は通常のUSBと3.5ミリピンジャックに分岐している。なお、パッケージにはこのケーブルのほか、SennheiserのMX400相当のヘッドフォンやネックストラップなどが含まれている。
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