松下電器産業は、50V型で207万画素(1920×1080ピクセル)のフルHD解像度を実現したプラズマディスプレイを参考出展している。
一般的に、PDPは画面サイズが小型化するほど輝度や放電安定性の確保が難しくなり、50型以下のフルHD化は難しいといわれる。しかし、先に発表されたフルHD65V型PDP「TH-65PX500」のパネル高開口率化技術や高速駆動技術にくわえ、RGBの各セルを分ける“リブ”(仕切)や蛍光体の微細形成技術を確立。合わせて駆動回路も見直したことで、微細化と現行HDパネル並みの開口率を両立させたという。
画素寸法は0.576×0.576ミリで、従来の50V型HDパネル(0.81×0.81ミリ)と比べると、その細かさがよくわかる。輝度や視野角といったデータは公表されていないが、横にある65V型と見比べても劣るように感じない。「小さくてもできる、ということを証明できた」(同社説明員)。
今のところ製品化のスケジュールは未定。「映像コンテンツや需要動向尾を見極めながら、テレビの高精細化を進める」と話している。
このほか松下ブースでは、BD-ROMプレーヤーによるHD映像再生、電灯線通信技術「HD-PLC」を使ったHD映像伝送などをデモンストレーション。一方、容積を従来の8分の1にした小型デジタルチューナーや1セグ放送対応のポータブルDVDプレーヤーなど、ハイビジョンとデジタル放送に的を絞った展示が目立った。
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