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“3 in 1”になった「カンタロウ」を試すレビュー(4/6 ページ)

» 2005年10月14日 19時31分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

 HDD+DVDビデオレコーダーとしての機能は、ほぼ「AK-G200」のそれを継承しているが、「AK-V200」で初めて搭載されたのが「おまかせプレイリスト」だ。「AK-G100」から搭載されている「本編自動チャプター分割」をさらに発展させたもので、録画番組の本編のみを再生したり、ダビングしたりできる。

photo 「本編自動チャプター分割」「マジックチャプター分割」といった機能は録画予約単位で設定できる。常時「ON」でも問題はない

 「AK-G200」のレビューで触れていなかったため、改めて「本編自動チャプター分割」を紹介しておこう。この機能は、録画時に番組本編とCMを識別し、その境目に自動的にチャプターポイントを設定してくれるというもの。音声信号切り替えのタイミングだけではなく、映像や音声パターンからの識別も行っているため、ステレオ放送でも機能する。一方の「おまかせプレイリスト」は、この「本編自動チャプター分割」でCMと識別された部分のみを取り除き、プレリストを作成するもの。録画番組のオリジナルには変更をくわえず、本編のみの再生やダビングが可能になる。

photo 「おまかせプレイリスト」は、録画番組一覧から録画番組を選択し、クイックメニューから指定すると、プレイリストを作成してくれる。紫で表示されているのがプレイリスト。録画番組名と同じ名前で作成してくれる。不要であればプレイリストだけ削除することもできる

 実際にいくつかの録画番組で「おまかせプレイリスト」を利用してみたが、ステレオ放送の録画番組でもほぼ的確に動作した。精度としては若干のズレが生じることもあるが、「本編のみを見たい」「大雑把でもいいから、CMをカットしてDVDに無駄なくダビングしたい」といった用途なら、「おまかせプレイリスト」が作成したプレイリストを再生あるいはダビングするだけでも十分使える。

 また「本編自動チャプター分割」を有効にして録画した番組では、CM部分のチャプチャー名に「CM」が設定され、チャプター編集時などにもすぐにCM部分を探し出せる。チャプター境界シフト機能などを利用すると、より緻密なCMカット作業なども容易に行える。「RD」シリーズへの搭載も待ち遠しい機能だ。

photo 「おまかせプレイリスト」で作成したプレイリストのチャプター一覧
phgoto オリジナルになる録画番組のチャプター一覧。CMとして識別したチャプターを自動で取り除き、プレイリストを作成してくれる
photo チャプター編集機能はRDシリーズと同等。「Videoモード保存用シフト」に設定すればGOP単位、「VRモード保存用シフト」に設定すればフレーム単位でチャプターの修正作業が可能だ

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