「iフォーマット・フォーラム」は10月17日、次世代の地図フォーマットと目される「差分更新フォーマット」の標準化に着手したことを明らかにした。2006年度中の仕様公開を目指す。
iフォーマット・フォーラムは、2001年10月12日に設立された非営利団体。インクリメントPを会長として、クラリオン、ザナヴィ・インフォマティクス、パイオニア、三菱電機が監事会社に名を連ねており、ネットワーク経由で地図情報や関連情報を提供できるクライアント・サーバ型の地図フォーマットを策定している。ただ、車載端末で利用する地図データは年々肥大化する傾向にあり、更新に必要な分だけの地図データを提供して地図データを更新する「差分更新フォーマット」の標準化に着手した。
これが実現すると、たとえばドライブの出発寸前に走行予定の道路の周辺情報だけを対象にしてカーナビがデータ更新を自動的に行い、短時間で新しい経路をナビゲーションできるようになる。また、日本全国のデータを更新する今までのフォーマットとは異なり、必要なときに必要な地図データだけを取り出して扱えるため、通信インフラのほか、メモリカードなどのメディアでも簡単に地図データを更新可能になるという。
同フォーラムでは、10月22日に開幕する「東京モーターショー」で差分更新フォーマットに関するコンセプト展示を行う予定だ。
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