WPC EXPO 2005の会場には、「ビデオ・オン・デマンドスクウェア」と題されたVoDの特設コーナーが設けられている。ブースを出展しているのは、ゲオ・ビービーやWOWOW、TBS、日本テレビ、オン・デマンド・ティービーなどの各社で、それぞれが自宅にいながら映画やドラマなどのコンテンツを視聴できるVoDのメリットを強調していた。
なかでも、ひときわ大きなブースを構えているのは、6月1日から「GEO@チャンネル」(関連記事)を開始しているゲオ・ビービー。
サービスイン当時に存在していたISP制限も、スタンダードプランについては解除され(プレミアムプランについてはOCN、BIGLOBE、@niftyの回線契約者のみ使用可能)、より幅広い視聴者へサービスを提供できる体制が整っている。
GEO@チャンネルの料金はPPVで月額基本料金500円のスタンダードプランと、見放題で月額1600円のプレミアプランという2つが用意されており、この料金設定については来場者からも好意的に受け止められているようだ。
「画質については、DVDより悪いと否定的な反応を示される方と、レンタルショップに行かないで映画が見られるならこれで十分と、好意的な反応を示される方に二分されますが、料金についてはいずれのプランも満足頂けていると感じています」(同社)
オン・デマンド・ティービーは「オンデマンドTV」をアピール。オンデマンドTVはNTT東西のフレッツユーザーを対象とするかわりにISPを問わないほか、「DVDとほぼ同等」(同社)という高画質も実現している。
コンテンツについては同社の筆頭株主である伊藤忠商事が担当しており、映画やアニメ、ドラマなど幅広いジャンルが用意されるほか、CATVや衛星放送のように「スペースシャワーTV」や「ディスカバリーチャンネル」、「ブルームバーグテレビジョン」などの専門チャンネルを視聴することも可能だ。
ゲオ・ビービーやオン・デマンド・ティービーは専用のSTBを使用し、リビングのテレビでVoDを利用してもらうというスタイルだが、PC向けのVoDサービスも拡大の兆しを見せている。WOWOWの「WOWOW NEXT ENTERTAINMENT GENETICS」、日本テレビの「第2日本テレビ」、TBSの「TBS BooBo BOX」らがPC向けのサービスを開始、あるいはサービスインを間近に控えている(TBS BooBo BOXはSTB向けにもコンテンツを提供する)。
10月27日にサービスを開始する第2日本テレビと、11月1日にサービスを開始するTBS BooBo BOXはテレビ局としてこれまでに制作してきた多種多彩なコンテンツを前面に押し出し、来場者へアピール。なかでも、第2日本テレビはダウンタウン・松本人志氏や「電波少年」などを手がけた土屋敏男氏が登場する番組を放映、これまで蓄積した番組制作のノウハウを感じさせる番組で来場者の関心を集めていた。
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