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小型ボディとネットワーク対応の“新世代機”――「gigabeat X30」レビュー(1/3 ページ)

» 2005年10月31日 01時52分 公開
[渡邊宏,ITmedia]

 東芝が9月末から販売を開始したHDD搭載ポータブルオーディオプレーヤーが「gigabeat X30」だ。HDD搭載オーディオプレーヤーという製品ジャンルでは“第5世代”iPodのひとり勝ち状態という感もあるが、“HDDの老舗”でもある同社の新製品は、年末商戦に向けてどれほどのインパクトを与えることができるのか、レビューを通じて探ってみた。

photo gigabeat X30

「第6世代」の新gigabeat

 のっけから話が横にそれてしまうが、世代交代を続けてきたHDDオーディオプレーヤーはなにもiPodだけではない。gigabeatシリーズも初代のPCカード型HDD利用タイプ(MEG50JS)が発表されたのは2002年6月。初代iPodの登場が2001年10月なので、約8カ月ほどiPodの方がお兄さんということになる。

 iPodは基本的なデザインを変更せずに世代交代を重ねてきたが(Shuffleというバリエーションもある)、gigabeatは大きなデザインチェンジを2回経験している。初代はPCカード型のHDDを利用したためにやや武骨な外観だったが、その後にポータブルMDを連想させる薄型でスクウェアな「Gシリーズ」、カラー液晶と感圧パッドを搭載したやや面長の「Fシリーズ」へと変化している。

photo 左がMDサイズのgigabeat G20、右がカラー液晶を搭載したgigabeat F21とF41

 新登場した「Xシリーズ」は基本的なデザインをFシリーズから踏襲しながらも、縦方向を大幅に縮小し、2.4インチという大画面カラー液晶を搭載した。同社ではG5/G22/G40の搭乗時に「第4世代」という表現をしており、それから数えれば新しいXシリーズは第6世代にあたるといえる(第5世代はFシリーズ)。

コンパクトさが増したボディ――液晶はクラス最大の2.4インチ

 前置きが長くなったが、まずは外観から新gigabeatをチェックしてみよう。試用したX30は30GバイトのHDDを搭載し、サイズは59.3(幅)×99.3(高さ)×14.5(厚さ)ミリで重さは約134グラム。本体正面にカラー液晶と感圧パッド「プラスタッチ」というレイアウトはFシリーズと共通しているが、高さ方向が短くなったおかげか、よりコンパクトな印象だ。

 実際に手に取ってみても、その印象は変わらない。Fシリーズは63(幅)×103(高さ)×16(厚さ)ミリ・約160グラムというサイズなので、「一回り小さくなった」という表現がぴったりなのだが、その“一回り”が携帯機器から受ける印象を大きく左右していることを実感させる。

photo 側面。左側面(下)のスミにストラップ取り付け用の金具が設けられている
photo 上側面と下側面。上側面にはホールドスイッチと電源プラグ、ヘッドフォン入力端子が用意されている。USBからの充電には対応していない

 ライバルとなる新iPodと並べてみても、そのコンパクトさは見劣りしない。iPod(30Gバイト)のサイズは61.8(幅)×103.5(高さ)×11(厚さ)ミリ・136グラムなので、新gigabeatのほうが3ミリほど厚いが、高さでは下回っている。HDD内蔵ポータブルオーディオプレーヤーとしては十分な携帯性を備えているといえるだろう。

photo 左から新iPod(30Gバイト)、gigabeat X30、iPod Photo(30Gバイト)
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