Samsung Electronicsは10月31日、Apple ComputerのiTunes Music Store(iTMS)に対抗するサービスに取り組んでいることを明らかにした。
開発は既に進んでおり、Samsungはパートナーとともに協力して取り組んでいると同社広報担当のクウォン・ヒョスン氏。同氏は、同社のデジタルメディア部門チョイ・ジースン社長が28日の国内メディア向けブリーフィングで口にした発言を認めた。
Samsungは各方面から、デジタル音楽プレーヤー市場でつまづいたと見られている。同社のメモリチップはAppleのiPodなど多数の音楽プレーヤーに採用されているが、同社の音楽プレーヤーはコンシューマーの間で高い人気を獲得していない――少なくとも、AppleがiTMSを提供している市場では。
Samsungの音楽プレーヤーは、iTMSが提供されていない市場ではiPodに勝っているとクウォン氏。このことから同社は、音楽ストアは、iTMSが提供されている21の主要市場で首位をつかむ上で欠けたピースの1つになるかもしれないとの結論に至った。
Appleは以前から、同社の成功の秘密はiPodだけでなく、iPodとiTunesソフト、iTMSの組み合わせにあると述べてきた。
Samsungの音楽プレーヤーのユーザーは、楽曲をダウンロードできないわけではない。同社プレーヤーの多くは、Yahoo!やNapsterが運営するサービスなど、ほとんどの音楽ストアで使われているWindows Mediaフォーマットをサポートしている。しかし、ストアを見つけて登録する作業はユーザーが行う。Samsungは独自サービスを立ち上げることで、このプロセスをもっと簡単にするはずだ。
音楽プレーヤーメーカーがApple対抗の音楽ストアを立ち上げるのは、Samsungが初めてではない。ソニーはConnectストアを運営し、iRiverブランドのプレーヤーを手がけるReigncomは韓国でFuncakeストアを提供している。ほかの多くの企業も既存のオンライン音楽企業と提携している。例えばCreative TechnologyとReigncomはアジア太平洋地域でシンガポールのSoundbuzzと提携している。
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