Windowsマシンに脆弱性をもたらすXCPソフトが組み込まれたSONY BMG製CDの回収方針に関する詳細が明らかになった。
SONY BMGは11月18日、自社サイトで問題のXCP組み込みCD回収に関する詳細を明らかにした。XCPコンテンツ保護ソフトウェアが組み込まれたCDを郵送すると、XCPが組み込まれていないCDが返送されるという方法で、CDのコンテンツをMP3化したファイルも入手可能になる。
XCPはSONY BMGの52タイトルに含まれている(うち2枚には実際にはXCPが含まれていないが、交換はできる)。同社サイトの入力フォームから該当するCDのタイトルと自分の住所を入力し、CD交換のみか、CDとMP3ダウンロードのどちらかをチェックするようになっている。MP3もダウンロードするオプションにチェックすると、CDの受領確認後にMP3ファイルのダウンロード方法が書かれたメールが送られてくる仕組み。なお、CDの交換には3〜6週間を要すると、同社サイトでは説明している。
同社はXCPソフトウェアをコンピュータから削除するための安全な方法に取り組んでおり、「近々入手可能にする」としている。現在同社がサイトで公開しているソフトウェアは、XCPのクローキングを解除するためのもので、削除することはできない。セキュリティソフトによる脆弱性の発見が容易になることを目的としたものだとSONY BMGは説明している。
同社は11月15日、問題のCDをリコールすることを表明していた。日本のソニー・ミュージックジャパンインターナショナル(SMEJ)も18日、同様の措置をとることを発表している。
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