電子フロンティア財団(EFF)は11月21日、SONY BMGを相手取って集団訴訟を起こしたと発表した。2400万枚以上の音楽CDに組み込まれていたXCPとMediaMaxソフトによる損害を回復するよう求めている。
訴訟は米ロサンゼルス郡の裁判所に起こされた。SONY BMGがセキュリティ上のリスクを認めてリコールなどの措置を取ったことは歓迎するとしながらも、同社がリリースしたXCPソフトやMediaMaxソフトのアンインストールプログラムはそれ自体がさらに脆弱性を広げるものだったとEFFは指摘。
さらに、XCPに感染した200万人以上の顧客に向けてリコールプログラムを広く宣伝することをSONY BMGが拒んでおり、ユーザーへの賠償もしていなければ、エンドユーザーライセンス合意(EULA)に含まれている理不尽な条件も削除していないと非難している。
EFF法務責任者のシンディ・コーン氏は発表文で「音楽ファンが正規に購入した音楽を聴くためだけに、潜在的に危険なソフトやプライバシーを侵害するソフトをコンピュータにインストールさせられることがあってはならない。正規の顧客がなぜSONY BMGの実験のためのモルモットにならなければいけないのか」と指摘した。
EFFによれば、SONY BMGに対してはテキサス州の提訴に加え、全米でほかに6件の集団代表訴訟が起こされているという。
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