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クリスマス前のフランス、「iPod nano減税」実施へ

» 2005年11月25日 08時36分 公開
[IDG Japan]
IDG

 フランスの政府当局はフラッシュメモリを搭載した音楽プレーヤーに課せられる著作権税を引き下げる見込みだ。この計画に近い筋が明らかにした。これにより、4GバイトのiPod nanoに課せられた税金が従来の50ユーロ(59ドル)から8ユーロにまで下がることになる。

 フランスにおけるiPod nanoの小売価格に対する影響について、Apple Computer広報からのコメントは得られなかった。

 フランスではドイツを含む欧州における幾つかの国と同様、個人による音楽の複製は合法であるものの、カセット、CD、DVD、ハードディスクドライブ、フラッシュメモリデバイスなどのブランクメディアには著作権税が課せられている。この著作権税は作曲者、演奏者、プロデューサーに対して個人の音楽複製により失われた可能性のある売り上げを補てんするためにある。

 先週、フランスの私的複製問題委員会ではフラッシュメモリデバイスの著作権税をハードディスクドライブと同様に引き下げる提案を採択した。この決定は12月1日に官報に掲載されるものと見られている。フランスでは法律や条例が有効になる前には官報に掲載されることになっている。

 フランスではフラッシュメモリの税率が設定されたのは2001年で、この時には64Mバイトのメモリが一般的だった。4GバイトのiPod nanoの場合には著作権税が51.44ユーロと、本体価格の309ユーロの16%を占めることになる。60GバイトのiPodでは税率はもっと低く、23.92ユーロである。

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