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ゾンビの生みの親、ジョージ・A・ロメロ監督久々の新作――「ランド・オブ・ザ・デッド」新作DVD情報

» 2005年12月27日 08時46分 公開
[本山由樹子,ITmedia]

ランド・オブ・ザ・デッド

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(C) 2005 Universal Studios All Rights Reserved.

 ゾンビ映画のパイオニア、ジョージ・A・ロメロ監督が「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」「ゾンビ」「死霊のえじき」に続く、新たなゾンビ映画を誕生させた。ロメロ御大、20年ぶりの“リビングデッド”ものというだけあって注目度大。その証拠に、2005年のカンヌ国際映画祭では未完成ながら特別招待され、たった20分の映像に観客が恐怖したという。知力を持ったゾンビと、安全に暮らす富裕層、常に死の恐怖に怯える貧民層が壮絶なバトルを繰り広げるサバイバル・ホラー。

 ある日、死者が突然蘇り、彼らは生ける屍=ゾンビとなって新鮮な人間の肉を喰らい、襲われた人間もまたゾンビとなって増殖を繰り返す。そんな中、人間はゾンビから身を守るために要塞都市を築く。貧民層はスラム暮らしをはじめ、富裕層はフィドラーズ・グリーンと呼ばれる高層タワーの中で優雅な暮らしを満喫していた。彼らは高級な生活を維持するために、傭兵グループを組織。要塞都市の警備と、ゾンビが蔓延する都市の外へ、物質調達にあたらせていた。しかし、野心家のチョロ(ジョン・レグイザモ)が街を牛耳るカウフマン(デニス・ホッパー)に反乱を企てたことから、都市の秩序が崩れていく。同じ頃、ゾンビにもある変化が起こり始めて……。

 今回のゾンビのポイントは、意思をもたないはずの彼らが、水中を移動したり、銃の撃ち方をマスターしたりと、学習能力を身につけているということ。進化したゾンビ軍団が武器を手にしたら怖いものなし、容赦なく人間たちを襲っていく。

 ゾンビを現代社会の鏡として描いてきた社会派のロメロ監督らしく、貧富の差やテロなどアメリカが抱える問題をチクリと攻撃、社会風刺も織り交ぜている。

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 出演は「ザ・リング2」のサイモン・ベイカー、「トリプルX」のアーシア・アルジェント、「スピード」のデニス・ホッパー、「ムーラン・ルージュ」「タブロイド」のジョン・レグイザモら。またホラー映画の特殊メイク界のカリスマ、トム・サヴィーニが自らゾンビ役(ナタ・ゾンビ)で登場している。

 劇場公開版に4分の未公開シーンを加えた97分のディレクターズ・カット版で登場。監督らによるコメンタリー、ゾンビ・オーディション、メイキングなど舞台裏を収めた特典も魅力的。

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関連サイト:http://www.lotd-movie.jp/top.html(公式サイト)

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ランド・オブ・ザ・デッド
発売日 2005年12月23日
価格 3990円
発売元 ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
販売元 ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
スタッフ 監督・脚本:ジョージ・A・ロメロ/撮影:ミロスラフ・バシャック
出演 サイモン・ベイカー、ジョン・レグイザモ、デニス・ホッパー、アーシア・アルジェント、ロバート・ジョイ、サム・サヴィーニ
上映時間 97分(本編)
製作年度 2005年
画面サイズ シネマスコープサイズ・スクイーズ
ディスク仕様 片面2層
音声 (1)ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/英語 (2)ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
特典 ゾンビができるまで/大虐殺のシーン/視覚効果:完成映像との比較/ストーリーボードと映像の比較/Scream Tests:Zonbie casting call/メイキング・オブ・“Land of the Dead”/撮影の裏側/未公開シーン/ゾンビ・オーディション/ショーンとジョージの出会い/ジョージ・A・ロメロ監督&ピーター・グルンウォルド(製作)&ミッシェル・ドハーティ(編集)による音声解説/オリジナル・ゾンビ・カード(封入)

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