最後は、あの「スロットレーシング」が復刻されるという話題だ。タカラは、現代風にアレンジしたデジタルスロットカー「QuattroX」(クアトロックス)シリーズを2月に発売する。
スロットレーシングは、溝(=スロット)のあるコースでミニチュアカー(=スロットカー)を有線コントロールによって走らせるレーシングホビーだ。操作は簡単だが、微妙なコントロールが勝敗を分けるスリルや精巧なスロットカーなどが人気を集め、日本でも1960年代と1980年代にブームとなった。
「スロットレーシングは、現在も世界中で広く楽しまれているホビーだ。しかも最近は、日本でも各地にスロットカーのコース場が作られるなど、ブーム再燃の兆しがある」(同社)。
デジタルスロットカーは、スロットカーの老舗である英Hombyが開発した新しいシステムだ。特徴は「1レーンに最大4台の車両を同時に走らせることができ、レーンチェンジも可能になった」こと。従来のスロットカーは、最初に載せたレーンを走り続けるしかなかったが、デジタルスロットカーではコントローラのボタン一発でレーンチェンジが行えるため、ほかのクルマの邪魔をしたり、仲間と協力するなど“駆け引き”の幅が格段に広がるという。
車両にも気合いが入っている。最初のラインアップは、2005年の「全日本GT選手権」(現:SuperGT)に参戦した6チームのレースカーを32分の1スケールで再現したもの。「ボディや内装、ドライバーに至るまで、細部にこだわった仕様だ。スロットカーのファン層だけでなく、ミニカーファンも納得の仕上がり」(同社)。
しかも車両単体で購入した場合、各レーシングチームのレースクィーンフィギュアまで付いてくる。
QuattroXシリーズの価格は、車両単体が各6300円。ただし、車両自体は“アナログ対応”のため、デジタル化するには別途「デジタルUPユニット」(2520円)が必要になる。このほか、コース一式と2台のデジタル車両を含むオールインワンセット「レーンチェンジチャレンジセット」(3万1500円)や各種パーツ類をラインアップ。いずれも2月25日に発売する予定だ。
また同社では、アミューズメント施設や飲食店へのコース設置を進め、スロットレーシングを懐かしく感じる“大人”から、新鮮に感じる若い層まで、幅広く訴求する考え。たとえばダーツバーチェーンの「バグース」と協力し、バグース六本木店にテストコースを設置する計画だ。「スロットレーシングコースでは、イベントや体験会も随時開催していく。スロットカーを、ビリヤードやダーツに次ぐ、新しい“大人のエンターテインメント”として育てていきたい」(同社)。
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