以前、レビューに取り上げた松下電器産業「NV-GS250」は、同時発売の「NV-GS150」と、既存の「NV-GS400K」の中間に位置する製品だった。つまり、この時点で同社のDVカメラは、“より高画質”“よりコンパクト”、そして、その中間という3モデルが存在していたわけだ。
今回のモデルチェンジでは、「NV-GS300」「NV-GS500」が発表され、実質的に現行モデルはこの2機種のみとなっている。「NV-GS300」は光学式手ブレ補正を搭載し、総画素80万×3の1/6型CCDを採用している点で、「NV-GS250」の後継モデルといっていい。つまり、“よりコンパクト”を担っていた「NV-GS150」のラインは、一見すると消えてしまったかのようだが、実際にはそうではない。なぜなら、「NV-GS300」の本体サイズ/質量は、幅76×高さ73×奥行135ミリ・約450グラムで、「NV-GS150」(幅71×高73×奥行123ミリ・約420グラム)にかなり近づいている。3→2機種というモデル数の減少は、コンパクト需要も「NV-GS300」で十分にカバーできるという判断からだろう。
さて、今回取り上げるのは「NV-GS500」のほうである。この製品は「NV-GS400K」と同じく、総画素107万×3の1/4.7型CCDを採用している。もちろん、光学式手ブレ補正、12倍ズームも搭載済みだ。そのうえ、本体サイズ/質量は幅91×高さ73×奥行153ミリ・約570グラム(使用時質量でも670グラム)と、「NV-GS400K」の幅81×高さ80×奥行178ミリ・約700グラムよりも、トータルで見れば軽量コンパクト化が図られている。幅が広くなっているのは、フラッシュがポップアップ式ではなく、レンズの右側に内蔵されたためだろうか。
外見上で大きな違いを挙げるとすれば、液晶モニターが16:9画面となり、ワイドモードでの撮影が基本(もちろん、標準サイズ撮影も可能)となっている点だ。ワイド映像の利用機会は増えていると思われるので、この措置自体には問題はないだろう。CCDの有効画素数も、動画撮影時で4:3モードが70万×3なのに対し、16:9モード時では73万×3と、もともと単に上下をカットしているわけではなく、撮像エリアはむしろ若干広い。
ただ、残念なのは液晶モニター部が、サイズが2.7型、画素数も約12.3万となっている点で、3.5型/約20万画素だった「NV-GS400K」と比較すると、かなり見劣りしてしまうことは否めない。
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