写真全体がブレていたら手ブレ、一部がブレていたら被写体ブレ。背景がきちんと止まってくっきり写ってるのに、肝心の被写体だけがブレてるのでよけい失敗感が募ってしまう。ブレが少ないときはピンボケとの区別がつけづらいが、ピンボケは被写体と同じ距離にあるものが全部ボケて写るのに対し(カメラとの距離の問題だから)、被写体ブレは被写体だけがブレて写るのでその辺を見てみると分かりやすい。
ちなみにその逆で、動いている被写体に合わせて撮ることで背景をわざとブレさせるのが流し撮りだ。
カメラが完璧に止まっていると手ブレは防げるが、被写体ブレだけはどうしようもない。
動いているクルマや電車を撮るときはもちろんのこと、人間でも撮る瞬間に相手が動いちゃうこともあるし(特に子供はそうだ)、動物のようにじっとしてくれない場合は偶然シャッターを押した瞬間に、横を向こうとしてブレて写ったなんて日常茶飯事。
一見「静物」である花だって、風が吹けば揺れる。
被写体ブレを防ぐ技は3つ。
ひとつはタイミング。
要するに「動いてない瞬間」を撮ればいいのだ。とはいえシャッターを押す瞬間に動いちゃうのは予測不可能なので、やばいかなと思ったら「連写」してみるのは有効だ。3枚連写できれば、そのうち1枚くらいは止まって写ってるのがあるかもしれない。連写モードで撮って一番きれいなのをピックアップする技はいろんなシーンで有効なので覚えておくと楽しい。
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