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第42回 ブレとボケの関係今日から始めるデジカメ撮影術(5/5 ページ)

» 2006年02月23日 15時51分 公開
[荻窪圭,ITmedia]
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猫を撮影。動いているときはどうしても派手に被写体ブレするが
連写で撮ると、1枚くらいはなんとか止まった瞬間を撮れたりする。ブレ対策としての連写はなかなか有効なのだ
オモチャに向かってとびつく猫。もちろん普通に撮るとブレるのだが
連写で撮ってたら、偶然ガラス戸に貼り付いているようにぴたっと止まった瞬間が撮れた

 もうひとつはシャッタースピードを速くすること。

 これは手ブレのときと同じで、シャッタースピードが速ければ速いほど被写体ブレしづらくなる。はじめから超高速で動いている物体はダメだけど、動物や子供を撮る程度ならちょっとシャッタースピードを速くするだけでかなり被写体ブレは防げるのだ。

 対策は手ブレの時と同様、ISO感度を上げること。だから、高ISO感度のデジカメは「手ブレのみならず被写体ブレも防げます」なんて宣伝してるのだ。

ISO80で撮ったクラゲ。動いているので被写体ブレでもやっとして何がなんだかよく分からない
ISO800に増感して撮影。シャッタースピードが上がると動きをある程度止められるので、ちゃんとしたクラゲになった

 手ブレの時と違って被写体の動きに左右されるのでどのくらいならブレないか、って目安は挙げられないけど、スナップ程度なら1/30秒くらい、猫や犬だともうちょっと早めに。スポーツだと1/200秒くらいは欲しいかな。

 3番目にフラッシュを使う、を挙げたい。

 これは手ブレも一緒だけど、フラッシュの光って本当に「一瞬」だけしか光らないのだ。被写体は一瞬だけ強く照らされるので、動きがピタッと止まった写真を撮れる。薄暗いときは無理に感度を上げるより、フラッシュで動きを止めて撮るのも結構有効である。

普通に撮るとどうしてもブレちゃうのが動物。でも動いているときのポーズを撮りたい
そう思ったらフラッシュで動きを止める。首をかいている瞬間でも、フラッシュのおかげで止めて撮ることができた

 こんな感じで、いずれにせよ、やばそうなときは再生モードで拡大再生してチェックすること、ブレてて撮り直したいと思ったらブレないよう工夫してみることが大事。ちょっとした工夫で結構抑えられるものなのだ。

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