システムトークスの「ムービービジョン エス」はMPEG-4ダイレクトビデオエンコーディング機能を搭載した携帯動画プレーヤー。同社はこれまでにも「ムービービジョン」「ムービービジョン AV」を発売しており、本製品は“ムービービジョン”シリーズの第3弾にあたる。
初代は外部テレビとAC電源への接続が必須だったが、2代目ではバッテリー対応のほかMPEG-4エンコード機能を内蔵、ポータブルプレーヤーとしての機能性を高めた(レビュー:ムービービジョンAV)。
そして最新製品のムービービジョン エスは、ムービービジョンAVの特徴を引き継ぎながら、対応メディアをCFからSDメモリーカードに変更することでボディサイズの小型化を進めた製品だ。今回は動画関連機能を中心にレビューしてみたい。
本製品のサイズは82(幅)×68(高さ)×20(厚さ)ミリ、約95グラム。ムービービジョンAVが72(幅)×104.5(高さ)×20.5(厚さ)ミリ、約150グラムなので、縦方向がぎゅっと小さくなったことになる。樹脂製のボディはスッキリしたデザインで、精悍さというよりもかわいらしさを感じさせる。折りたたみ式のステレオスピーカーも搭載しており、展開時には“耳”のようになる。
2.5インチの液晶画面を取り囲むように各種の操作ボタンが配置されており、左側に電源/録画ボタン、設定ボタン、カーソル上(音量アップ)、カーソル下(音量ダウン)ボタンが用意される。右側には戻る/メニューボタン、決定/再生開始ボタン、カーソル右(早送り)、カーソル左(早戻し)ボタンだ。
左側面にはSDメモリーカードスロット、右側面にはUSBコネクタとAVコネクタが用意される。USBはPCからSDメモリーカードへのデータ転送に利用するほか、付属ACアダプタの充電端子としても利用する(PCからのUSB充電も可能)。AVコネクタはヘッドフォン端子のほか、録画時の入力端子としても利用する。
小型ボディながら多くの機能を搭載するのも本製品の特徴。動画の再生/録画のほか、音楽ファイルの再生、録音可能なFMラジオチューナー、ボイスレコーディング、画像ビューワーといった機能を備える。
128Mバイトのメモリを内蔵しており、内蔵メモリ/SDメモリーカードいずれでも再生/録画(録音)が可能だ。しかし、ストレージの切りかえには一度メインメニューを呼び出す必要があり、“FMラジオ録音には内蔵メモリ、録画時にはSDメモリーカード”といったシームレスな使い分けはできない。
大容量のSDメモリーカードも低価格化が進んでいるので、内蔵メモリは緊急避難用と割り切り、基本的にはSDメモリーカードをメインのストレージとして利用したほうが良さそうだ。
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