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凶悪犯を取り押さえ、その危険の見返りに多額の報酬を受け取るバウンティ・ハンター=賞金稼ぎ。映画や小説の中だけの存在かと思われがちだが、彼らは実際に存在するのだ。本作はそんな賞金稼ぎの世界に身を投じた実在の女性、ドミノ・ハーヴェイの壮絶な半生を赤裸々に綴ったクライム・ストーリー。
1000万ドル強奪事件の首謀者という疑いをもたれたドミノ(キーラ・ナイトレイ)が、FBI捜査官タリン(ルーシー・リュー)の事情聴取に対して、ことの経緯と壮絶な日々を語り始める。「年上の女」「影なき狙撃者」などで知られる名優ローレンス・ハーヴェイを父に持ち、母親はスーパーモデルという彼女は何不自由なく育てられる。父の他界後、母は再婚相手探しに夢中。ドミノは上流階級の生活に虚しさを感じ、その頃から心を閉ざすように。
やがてトップ・モデルの仲間入りを果たし華やかな世界に身を投じるが、心の隙間を埋めることはできなかった。ある日、新聞でバウンティ・ハンター募集の文字を目にする。一瞬にして、自分が求めていたものがそこにあると確信したドミノ。こうして彼女は敷かれたレールに乗ることはなく、ベテラン・ハンターのエド(ミッキー・ローク)とチョコ(エドガー・ラミレス)とチームを組み、賞金稼ぎという裏の世界へ足を踏み入れていく。危険と隣り合わせの刺激的な日々は、スリルと興奮に満ちていた!
実在のドミノ本人は、映画製作中の2005年6月にロサンゼルスの自宅の浴室で謎の死を遂げ、35歳の若さでその短い生涯を閉じている。「トップガン」「マイ・ボディガード」のトニー・スコット監督が、彼女の波乱に満ちた人生を象徴するかのような、揺れ揺れのカメラワークと、スローモーションや早回しといったスタイリッシュな映像、過剰な暴力描写の洪水で描く。途中から実話の範疇を飛び出し、犯罪アクションへと大暴走していく様は痛快。父ハーヴェイの主演作「影なき狙撃者」もウマイ使い方をしている。
主演は「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」「キング・アーサー」「プライドと偏見」のキーラ・ナイトレイ。今までのイメージを一新し、汚れ役を熱演。共演は、ドミノのマスター役であるエドに、「シン・シティ」で奇跡の復活を遂げたミッキー・ローク。FBI捜査官を「キル・ビル」のルーシー・リューが演じ、クールな個性を発揮。そのほか、日本でも「ビバリーヒルズ高校白書」でお馴染みのイアン・ジーリングとブライアン・オースティン・グリーンが出演、セルフ・パロディで自虐ネタを披露している。
特典はスタッフ、キャストのインタビューや、トニー・スコット監督独特のカメラワークに迫ったメイキング「スタイル・オブ・ドミノ」、ドミノの生涯を本人や友人などのインタビューを交えて追ったドキュメンタリー「本物のドミノ・ハーヴェイ」など興味深いものばかり。
賞金欲しさのためか? それともスリルを味わうことで生きることを実感していたのか? 自由奔放なドミノのカッコイイ生き様を見届けよ。ただし凝りに凝った映像なので、あまり近くで見ると目がチカチカするのでご注意を!
関連サイト:http://www.domino-movie.jp/index02.html(公式サイト)
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