ただ、電源を入れてみると、液晶画面がかなり見にくいことがわかった。バックライトを搭載せず、上にタッチパネルを被せているのが原因だろうが、映り込みも目立ち、ついつい目が画面に近づいてしまう。いろいろ角度を変えて試してみたところ、画面を正面から見るより、少し角度をつけて下から見上げるようにすると見やすくなることがわかった。
電源を入れ、性別や年齢、現在時刻など一通りのデータを入力すると、最初に現在のEQを測るため「EQ測定」を行う。「EQ測定」は全20問の「Simple」と40問の「Standard」が用意されており、時間的に余裕のないときはSimpleでいい。
なお、アイコンは左端の「EQ」マークが「EQ測定」、ハートマークが各種の「トレーニング」、菱形マークは過去データの参照、時計マークはオプション設定となっている。アイコンを選択したら、あとは「OK」と「CANCEL」を使って“進む/戻る”だけ。アイコンの意味さえ覚えておけば、操作に迷うことはない。
EQ測定は、「人が楽しそうにしているのを見ると自分まで楽しくなってしまう」といった設問に対して、「いつもそうだ」「大体そうだ」「ふつう」など5つの選択肢から1つをチェックしていくスタイル。Standardになると、似たような質問を言葉を換えて繰り返されるケースも見受けられたため、心理テストの要素も含まれているようだ。テストが終了すると、EQ偏差値が表示される。
一方のトレーニングでは、EQの構成要素といわれる「感情の識別」「感情の利用」「感情の理解」「感情の調整」をゲーム感覚でトレーニングできる。ネタバレ(?)にならない程度で問題を紹介すると、たとえば「感情の理解」では、最初に与えられるテーマに沿って、上司や同僚などのキャラクターと適切な会話をしなければならない。やはり選択肢が5つ与えられ、その中から自分のセリフを選ぶ。
5つの選択肢のうち、3つ程度は小学校で「道徳」の授業を受けた人ならまず選ばないと思われるものだ。ただ、残りの2つくらいがクセ者。正論のようで目的に合致しないものが含まれている。たとえば、テーマが「怒らせるな!」のときは、あくまで怒らせないことが目的であって、相手を喜ばせても「失敗」だ。単に優等生的な回答を選んでいくだけではダメ。また、会話も2〜3回交わされるため、次の展開(相手の反応)を読む必要もある。
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