いよいよ4月1日からワンセグ放送が本格的に開始される。携帯電話やカーナビなどに対応製品が登場しつつあり、言葉としてはそれなりに認知されていると思われるが、詳細については「よく知らない」という人も多いはず。5つのQ&Aを通じて、ワンセグ放送の基本を理解しよう。
――モバイル機器向けの「地デジ」です。
「ワンセグ放送」は、地上デジタル放送で利用している帯域(6MHz)を一部利用した移動体端末/携帯電話向けデジタル放送サービス。地上デジタル放送は利用する帯域幅を13のセグメントに分割して放送することが可能で、そのうちの1セグメントを利用するために「ワンセグ放送」と呼ばれる。
地上デジタル放送のモバイル版とイメージすればよく、データ放送も行われる。データ放送ではニュースや天気、災害緊急情報などが文字情報として流されるほか、双方向通信も可能となるため、視聴者参加型クイズ番組やWebサイトへのリンク、着信メロディのダウンロードなどがサービスとして予定されている。
――当面の間、放送される番組は地上デジタル放送と同じ。エリアも地上デジタル放送の受信可能エリアと同じで、年末には世帯カバー率が約80%になる見込み。
コンテンツについては、2008年のサイマル放送(ある番組を複数のチャンネルや放送方式で同じ時間に流すこと)撤廃まで、地上デジタル放送と同じ内容が同じ時間に流される。2008年からはワンセグ独自の番組が放送される可能性が高い。
エリアは、地上デジタル放送用電波の一部を使うサービスなので、基本的には地上デジタル放送が視聴できる場所ならば視聴できる。地上デジタル放送の受信可能世帯は2005年末までに国内全世帯の約60%(約2820万世帯)に達したほか、2006年末には80%を超える予定だが、電波の入りにくい地下街やビル街などでは受信できない可能性が高い。
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