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一見フツーのボードゲームだが、ひとたびゲームを始めるとその指示通りのことが現実に起きてしまう。しかもその指令が危険極まりないものばかりで、突然家の中がジャングルになったり、実物大のサイやゾウが大暴走したり、途中で止めたくても誰かがゴールするまでゲームは終わらない。そんなゲームの世界を映像化して1995年に大ヒットしたファミリー・アドベンチャー「ジュマンジ」。実はこのゲームにはジャングル・バージョンに続いて、宇宙バージョンも存在したのだ!
ある土曜日の昼下がり。パパが仕事で出かけ、兄のウォルターにかまってほしいダニーは、過って彼の顔にボールをぶつけてしまう。怒ったウォルターは逃げ回るダニーを地下室に閉じ込めてしまった。そこでダニーは宇宙を舞台にした古いボードゲーム“ザスーラ”を発見。
何気なく始めた2人が、GOのボタンを押すと「隕石群、襲来!」と書かれたカードがゲーム盤から飛び出す。その直後、天井を突き抜け無数の隕石が雨あられと降り注ぐ。おまけに窓の外には宇宙空間が広がっていた。コマを進めるにつれ「ロボット、故障」「ゾーガン接近」「流星群に突入」「さまよう宇宙飛行士を救出せよ」「ブラックホール突入」などデンジャラスなカードが現実となり、兄弟に襲いかかる。1度ゲームを始めたらゴールするまで終わらない。彼らは生きて地球へと戻れるのか?
今回は家が丸ごと宇宙空間に放り出されるという大掛かりなもの。その分、危険度が大幅にアップしている。隕石に始まり、巨大ロボットに追いかけられるわ、ブラックホールに吸い込まれるわ、宇宙船から攻撃を受けるわ、ゾーガンなる宇宙人に襲われるわで、SF的仕掛けが満載。前作を凌ぐ怒涛の展開が待ち受ける。CGで再現された宇宙のビジュアルは壮大。一方で、どこかアナログ感が漂う懐かしい雰囲気に親しみがわく。仲の悪い兄弟が絆を取り戻し、成長していく姿にもホロリ。
メガホンをとるジョン・ファブローは「デアデビル」「ディープ・インパクト」など、俳優としても活躍する才人。03年に監督した「エルフ〜サンタの国からやってきた〜」(日本未公開)は全米では1億7千万ドルの大ヒットを記録している。また脚本には「宇宙戦争」のデビット・コープが参加。
映像特典では、CGを極力使わず、火薬やミニチュアを多用し、リアルさを追求したこと、家が揺れるシーンでは実際にセットを振動させたことなど、舞台の裏側が撮影風景とスタッフ・キャストたちのコメントから明かされる。また原作ではサイコロゲームだったが、監督自身が好きだったというヴィンテージ風の形になったことも判明。ほかにもキャスティングや出演者の魅力について、模型製作の過程などを収録。
「ジュマンジ」の続編ということで公開されたが、原作者クリス・バン・オールズバーグが同じだけで、登場人物・ストーリーに特につながりはない。ということで、前作を知らなくてもオッケーで。前作と併せて楽しみたい方は4月26日発売の「ザスーラ&ジュマンジ パック」(初回限定生産/4935円)をどうぞ。
関連サイト:http://www.sonypictures.jp/homevideo/zathura/(公式サイト)
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