製品にはレンズアダプターリングとレンズフードが付属するため、オプションのコンバージョンレンズのほか、58ミリ径の各種フィルタを装着可能だ。
撮影最短距離はノーマルで50センチ、マクロ時で2センチとなるが、これはワイド端の場合で、テレ端では90センチまで。マクロ撮影時は撮影最短距離とズーム倍率の最適なバランスを探すといいだろう。
ISO感度は80から1000相当まであり、ISOオート時はISO320まで上がる仕様。モードダイヤルで高感度オートに切り替えると、ISO感度の上限が上がる。
ただモードによるISO感度の上がり方に変わりはないようで、スポーツ撮影時などより高速なシャッタースピードが欲しいときはスポーツモードにするといい。1/250秒以上のシャッタースピードを維持してくれる。ただISO感度は上限が320となる。せっかくだから自動的にISO1000まで上げて多少暗くても追従する仕様が欲しい。スポーツモードで足りないときは手動でISO感度や露出をセットするのがよさそうだ。
マニュアル露出や絞り優先・シャッタースピード優先AEも持っており、凝った使い方も可能なマニュアル系デジカメなのだ。
画質は、高感度時には色味が乏しくなったりするものの、基本的にさわやかで鮮やかというサイバーショットらしいもの。ただオートホワイトバランスの効きには不安定な面もあるので、モニターをみておかしいと思ったら積極的にいじりたいところだ。
ボディが少々大きい分、グリップは大きくてしっかり握れるし、構えたときの安定度もなかなか高い。それはよい点だ。
フラッシュはポップアップ式で、自動的にポップアップする。
起動は約2秒。上面の電源ボタンで起動するほか、再生ボタンを押すと再生モードで起動する。この辺は便利。前モデルでは再生もモードダイヤルの中に用意されていたが、DSC-H5からは独立したボタンになった。これは扱いやすくてよい。
グリップ部に斜めに付いたシャッターボタンのすぐ下に、クリック付のダイヤルが付いている。このダイヤルで露出補正やシャッタースピード・絞りのコントロールができる。ただ、一度クリックしてからじゃないと反応しない。Pモードの時はプログラムシフトができるし、露出補正をオンにしたらクリックするたびに露出補正とプログラムシフト(あるいは絞りやシャッタースピード)が切り替わるというインタフェースだ。
露出補正は十字キーの左に割り当てられているが、普段でもダイヤルをクリックしたらすぐ露出補正できればもっと使いやすくなったのにと思う。
基本的に独立したボタンは多めだが、ISO感度はメニューの中というのは残念。高感度がウリのひとつなら、ISO感度もさっとボタンとダイヤルで切り替えられるようにすべきだろう。
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