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赤ちゃんがケロっと泣きやむスイッチの秘密インタビュー(2/2 ページ)

» 2006年05月23日 21時03分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]
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 ぬいぐるみはコンパクトな大きさとして、外出時にも手軽に持ち運べるようにした。またベビーカーやママバックに取り付けるためのストラップも設けた。「内蔵の音ユニットは取り外し可能です。外すとぬいぐるみを手洗いできますから、食べこぼしやヨダレで汚れても問題ありません」(同事業部マーケティングチームの川添陽子主任)。

 音ユニットにも工夫がある。ぬいぐるみのお腹には左右2つのボタンが用意されているが、“ぐずり解消メロディ”が流れるのは片方だけだ。しかも2秒間長押ししないと音が出ない仕組みになっている。これは、赤ちゃんが遊んでいるときに自分でボタンを押し、曲に慣れてしまうことがないように配慮したもの。もう一方のボタンは、押すたびにファニー音やメロディが流れ、赤ちゃんが自分で遊べるようにした。「普通の“お出かけトイ”にもなるのがポイントです」(川添氏)。

 赤ちゃんによって個人差はあるものの、ぐずり泣きは全国のママ・パパ共通の悩みだ。タカラトミーが事前に行ったアンケート調査では、乳幼児を持つ母親のほとんどが「ぐずり泣きに困っている」と回答したという。「赤ちゃんけろっとスイッチ」は、赤ちゃんのぐずり泣きを抑えると同時に、両親のストレスや悩みを軽減してくれるかもしれない。

 ただし外澤氏は、「けろっとスイッチに頼り過ぎてもいけない」と指摘する。

 「たとえば、生理的な要因で赤ちゃんが泣いている場合には、まず原因を取り除いてあげることが大切です。空腹やおむつの汚れで泣いている赤ちゃんに音楽を聴かせても効果が薄いことは、モニター調査の結果からも明らかです。まずは赤ちゃんをだっこするなどのコミュニケーションを大切にして、それでも原因が分からずに困ったときはスイッチを押して、赤ちゃんのご機嫌を直す“きっかけ”にしてもらいたいですね」。

けろっとインサイドの商品が続々

 タカラトミーでは、ぬいぐるみタイプの「赤ちゃんけろっとスイッチ」に続き、ぐずり解消メロディ機能を搭載した“インサイド商品”を展開する計画だ。7月にはベビー用品の定番といえるベビージムとメリーを発売。ベビー用品の売れ筋カテゴリで“ぐずり解消メロディ”による差別化を図る。

photo けろっとスイッチ搭載の「やわらかメロディジム」(写真下、6980円)は、指先や手足で遊べる乳児向けのジム。対象月齢2カ月頃〜。「やわらかガラガラメリーデラックス」(写真右、7980円)。ライト内蔵で夜中のオムツ替えや授乳にも使える。対象月齢0カ月頃〜

 商品の拡大に伴い、赤ちゃんの年齢(月齢)によって対応できる範囲も広がった。たとえば、メリーなら月齢0カ月から、ベビージムなら2カ月あたりから使用できる。一緒に外出するようになったら、ぬいぐるみタイプが便利だ。


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