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新型“女の子MP3プレーヤー”から“赤ちゃんけろっとスイッチ”まで――今回もイロイロありましたタカラトミー商談会(1/2 ページ)

» 2006年04月13日 20時49分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

 タカラトミーは4月13日、夏商戦に向けた新製品商談会を都内のイベントスペースで開催した。タカラとトミーが合併してから2度めの商談会となるが、1つの会場に新製品を並べたのは初。それだけに販売パートナー各社はもちろん、報道関係者も多く詰めかけていた。熱気溢れる展示会場から、ユニークな新製品をリポートしよう。

 まずは、昨年末に発売されて人気を博した“女の子向けMP3プレーヤー”こと「Music Shower」の新バージョンだ。

photo 「ジュエリーのような透明感」が特徴の新「Music Shower」。ピンクとブルーの2色が発売される

 ピンクとブルーの筐体は、「ジュエリーのような透明感」をイメージしたというもの。中央部が少しラウンドしたデザインになったが、全体を包む透明な樹脂製カバーは健在。現在のモデルと同様、本体とカバーの隙間に雑誌の切り抜きやプリクラを挟みこみ“デコレーション”を楽しめる。

 機能面では、まず従来の倍にあたる約240分の録音が可能になった。とはいえ、そこは“子ども向け”。普通なら「メモリを倍に」と考えがちだが、実はビットレートを半分に落とした録音モードを新たに設けることで録音時間を延ばしている。現在のMusic Showerは128Kbps固定だが、新製品では128Kbpsと64Kbpsを選択できるようになった。

 「録音時間を延ばしてほしいという要望が多かったのですが、メモリを増やすと価格に跳ね返ってしまうため、低ビットレートの録音モードを設けました。付属のイヤフォンで(128Kbpsと64Kbpsを)聴き比べてみましたが、音の違いはほとんどわかりません」(同社)。

 また、従来モデルは入力信号を検知して録音を開始する「オート録音」(いわゆるシンクロ録音)しか使えなかったが、新製品ではマニュアル録音モードが追加された。「テレビの音楽番組などを見ていて、ちょうど歌っている場面だけを録音する、といった使い方ができます」。

 新しいMusic Showerは8月上旬に発売予定。価格は1万500円になる予定だ。

「nano channel」は3色で登場

 先月末にグループ会社の発表会で公開されたポータブルプレーヤー「nano channel」は、より製品に近い形で展示されていた。

photo 38(幅)×58(高さ)×8(厚さ)ミリ、重量28グラム。内蔵リチウムイオンバッテリーにより連続約6時間の音楽再生が可能だ。動画の場合は連続1時間

 nano channelは、1.2インチのTFTカラー液晶を搭載した手のひらサイズのメディアプレーヤー。フラッシュメモリを内蔵し、MP3/WMAの音楽ファイルにくわえ、MPEG-1/2、QuickTime、ASF、WMVといった動画ファイルも再生できる。

 当初は1Gバイト版と128Mバイト版の2タイプを用意する予定だったが、「他社製品との競合を考えて」(同社)価格を抑えられる128Mバイト版のみを先行して販売することになった。また、本体カラーは「シルバー」「ブルー」「レッド」の3色に確定。さらに1万語の英和辞書、テキストビューアー、スライドショー機能付きの画像ビューアー、イコライザーといった機能も追加されている。

 nano channelの価格は9800円。7月発売予定。

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