(C) 2005「ALWAYS 三丁目の夕日」製作委員会 |
今でもビッグコミックオリジナルで連載されている長寿漫画「三丁目の夕日」を、「ジュブナイル」「リターナー」の山崎貴監督が映画化し、観客動員数270万人&興収33億円突破の大ヒットを記録。第29回日本アカデミー賞では最優秀作品賞ほか全12門に輝いた話題作だ。
ときは東京タワーがまだ建設中だった昭和33年、ところは東京下町の夕日三丁目。自動車修理工場・鈴木オートに集団就職で上京した青森の田舎娘・六子がやって来る。鈴木家は頑固おやじの則文、しっかり者の妻・トモエ、わんぱく坊主の一平という3人家族。一方、鈴木オートと何かと反発しあう駄菓子屋の店主兼しがない小説家の茶川竜之介は、恋心を抱く呑み屋の女将・ヒロミから身寄りのない少年・淳之介を預かるハメに。
さて、六子が加わった鈴木家では、テレビ、冷蔵庫、洗濯機の“三種の神器”を町内でもいち早くそろえる新しモノ好き。ある夏の夕暮れには、プロレス中継の力道山を見に町内の人々が鈴木家に集合し、狭いお茶の間はちょっとしたお祭り騒ぎ。
そんな中、淳之介は一平と一緒に高円寺に住む母親に会いに行く。ところが、黙って出かけたことから、竜之介、則文らは必死に捜し回り……。
日本が戦後復興、世界有数の経済大国という目標にひた走っていた昭和33年。庶民の生活は決して楽ではなかったけれど、誰もが夢と希望を胸に、精一杯生きていた。そんな時代の空気感、そして街並みをセットとCGを駆使してリアルに再現。東京タワーの完成具合で、時の移り変わりを感じられるのも心憎い演出だ。
各キャラクターの個性が魅力的に描かれていることも、老若男女問わず感動を誘った理由のひとつだ。里帰りをしたがらない六子、家に帰れなくなった一平を救ったツギハギのセーター、サンタクロースのプレゼント、ヒロミへのプロポーズなど、どのエピソードをとっても涙・涙。吉岡秀隆、薬師丸ひろ子、堤真一、小雪、堀北真希らメインキャスト以外にも、もたいまさこ、松尾貴史、三浦友和、マギー、木村祐一ら個性派・クセモノが夕日町三丁目の住民を気持ちよく演じている。
DVDは通常版と豪華版の2種類でリリース。通常版にはスタッフ&キャスト紹介のほか、2種類のコメンタリー、山崎監督バージョンと、映画館泣き笑い音声バージョンを収録。後者は本編音声に泣き声や笑い声を追加し、あたかも映画館で見ている雰囲気が楽しめる。
豪華版は特典ディスク1枚とCD−ROMが付いた3枚組。特典映像はメイキング、未公開映像、パイロット映像、視覚効果の世界など164分に及ぶ。CD−ROMには「ALWAYS 三丁目の夕日」の公式サイトから、三丁目探索、昭和語録、メッセージボードを収録。また128ページの豪華ブックレット、ポスター原画レプリカ、立体写真5枚、特製立体眼鏡、「鈴木家」「茶川家」家族写真セットなど封入特典も充実している。緻密な時代考証を重ね、昭和への思い入れたっぷりに再現された街並みの舞台裏をとことん紹介。どこがCGで、どこが実写か、特典でチェックしてみよう。
関連サイト:http://www.always3.jp/(公式サイト)
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