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スピーシーズとセック、「ITR」用のロボットコミュニティアプリを開発

» 2006年06月05日 20時08分 公開
[ITmedia]

 スピーシーズとセックは6月5日、スピーシーズの家庭用2足歩行ロボット「ITR」用のロボットコミュニティアプリケーション「ロボタミア」を発表した。6月7日より幕張メッセで開催される「Interop Media Convergence TOKYO 2006」で基本技術のデモンストレーションを行う。ブース番号は7G10。

photo 家庭用2足歩行ロボット「ITR」

 ロボタミアは、ITRのSYGSA(動きや音声のライブラリ)を使ったメッセージを交換し、ユーザーがロボットコミュニティ内で交流できるアプリケーション。ロボットコミュニティアプリとしては世界初となるもので、簡易に作成可能なメッセージ(ロボットの動きと音声、音楽などを合わせて作成)の作成と交換機能を実現した。ネットを介したメッセージのやり取りはRTML(Robot Transaction Markup Language)によって行われる。

photo ロボタミアのイメージ

 ロボットコミュニティのロボタミアは、「女王様」と「人民」が存在する架空の王国をモチーフにしており、王宮や市役所、人民会議、企業、病院と学校という社会構造を持つ。人民は王宮の女王様や他の人民に「メッセージ」を送ることで貢献し、女王様が好む面白情報、口コミ情報や噂話、俳句、短歌など優秀なメッセージを送った人民には、褒美が与えられ階層が上げられるという。

photo ロボタミアの社会構造

 メッセージは、ITRのポータルサイトからSYGSAテンプレートと音声合成機能(TTS)によって作成でき、メッセージ管理機能を介してSYGSAとしてロボットへダウンロードされ、再生が行われる。

 2006年9月からはロボタミアの公開実験も予定しており、参加者の予約を受付中。募集数は200人で、到達次第締め切られる。参加費用はロボット1台とアプリ使用料が込みで28万円。特典として第1世代名誉人民の称号と特別仕様住民票が与えられ、ロボタミアの人民会議での意見表明や、投票の権利を持てる。

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