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ロシアからとてつもないパワーと斬新なスタイルを兼ね備えた話題作が襲来。音、光の洪水で今までの“文学的、お堅い”といったロシア映画のイメージをぶっ壊し、それでいて所々に見られるロシア色が独特の雰囲気を醸し出す。どこか憂うつで色褪せた空間はまさに非ハリウッド。ゲーム感覚で楽しめる画期的な作品なのだ。
昔、人間でありながら、特殊能力を持つ異種(アザーズ)と呼ばれる種族がいた。彼らは光と闇に分かれて戦いを繰り広げ、破滅の危機にあった。だが、戦いの無益さに気づき休戦協定を結ぶ。それ以来、異種に目覚めた人間は、光につくか闇につくかを本人が決めることに。そして光の戦士は“ナイト・ウォッチ(闇の監視人)”として、闇の異種の行動を監視。闇の戦士は“デイ・ウォッチ(光の監視人)”として、光の異種を監視。互いを監視することで1000年もの間、微妙なバランスを保ちながら、かろうじて平和が保たれていた。
1992年のモスクワ。新妻に逃げられ、絶望した青年アントンは呪術使いのシュルツ夫人宅を訪問する。彼女は妻を取り戻すためには、流産させるしかないと言う。その恐ろしい呪いの儀式の最中に、呪術使いが逮捕され、儀式は中断してしまう。
それから12年後の2004年。予知能力に目覚めたアントンは、光の監視人=ナイト・ウォッチのメンバーとして活動していた。ある日、頭上に空気が渦巻く女性を目撃したアントン。ナイト・ウォッチのリーダーによると、彼女は伝説の“災いを招く乙女”で、光と闇がバランスを崩し、偉大なる異種が出現する前兆だと予言する。
ロシアでベストセラーとなったセルゲイ・ルキヤネンコのダーク・ファンタジー小説3部作を映画化。本国ではロシア映画のエポック・メイキング的な作品として迎えられ、若者たちから圧倒的な支持を獲得。社会現象を巻き起こし、「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」「スパイダーマン2」を超え自国の興収記録を更新した。第2作「デイ・ウォッチ」でさらにロシア映画新記録を樹立。第3作「ダスク・ウォッチ」はハリウッド製作となる予定だ。
非ハリウッドと言いながら、例えるなら、ロシア版「マトリックス」+「ヴァン・ヘルシング」+「スター・ウォーズ」といったところか。かなり褒めすぎの感もあるが、五感に訴えかける最新の視覚効果と、めまぐるしく展開するアクションは、多少ツッコミどころのある乱暴なストーリーもネジ伏せてしまうほどのパワーを秘めている。奇抜なキャラクターと、普段聞きなれないロシア語も、よりディープな異世界へと誘ってくれるだろう。
暴走トラックが宙を舞い、ヒョウから人間へ変身、透き通る人体描写などスタイリッシュな映像を作り出したのは、CMやミュージック・クリップ界で名を馳せたティムール・ベクマンベトフ。テクノやロックを取り入れた音楽センスにも注目。
DVDの特典は監督による音声解説、7種類の未公開シーン、メイキングなどのほか、第2作「デイ・ウォッチ」の先取り映像を初公開。さらに話題の米TVドラマ「プリズン・ブレイク」第1話も特別収録したお得な2枚組だ。
関連サイト:http://www.foxjapan.com/movies/nightwatch/(公式サイト)
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