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「Pixel 8a」正式発表 7aから1万円値上げも、8に肉薄する性能 アップデートは7年保証

» 2024年05月08日 01時00分 公開
[ITmedia]

 米Googleは5月8日、新型スマートフォン「Google Pixel 8a」を発表した。廉価モデル「A」シリーズの最新機種で、上位機種「Pixel 8」「Pixel 8 Pro」に搭載されている多くの機能を受け継いでいる。5月14日での販売を予定しており、Googleストアでの販売価格は7万2600円。前モデルの7aから9900円値上げしている。

「Pixel 8a」

 SoCには、Pixel 8/8 Proと同じ「Google Tensor G3」を採用。メモリは8GB、ストレージは128GB。6.1インチのOLEDパネル「Actua」ディスプレイは、最大120Hzのスムーズディスプレイに対応し、カバーガラスはCorning Gorilla Glass 3。ピーク輝度は2000ニト(HDR時は1400ニト)で、Pixel 7a比で40%向上。リフレッシュレート含めPixel 8と同等となった。

Pixel 8/8 Proに搭載されている「Tensor G3」
6.1インチのOLEDパネルを採用。リフレッシュレートは120Hz

 メインカメラはPixel 7aを引き継いでおり、広角は6400万画素の1/1.73インチセンサー(ピクセル幅0.8μm)、F1.89の明るさを持つ。超広角カメラは1300万画素(ピクセル幅1.12μm)で、F2.2の明るさとなっている。広角には光学式/電子式手ブレ補正機能を内蔵する。フロントカメラは1300万画素(ピクセル幅1.12μm)、F2.2の固定フォーカスだ。

カメラは6400万画素の広角カメラ、1300万画素の超広角カメラのデュアル構成

 Pixel 8に搭載された「編集マジック」や「ベストテイク」「ウルトラHDR」なども利用可能。編集マジックは、写真内の被写体やオブジェクトを消したり位置を動かしたり、自在に編集できる機能。ベストテイクは、誰かが目をつむりがちな集合写真で威力を発揮するもので、複数枚の写真からそれぞれの被写体ベストな表情を1枚の写真に合成できる。8から搭載された、動画内の特定の音(ノイズや人の声)を除去できる「音声消しゴムマジック」も利用可能だ。

 生成AI「Gemini」を内蔵AIアシスタントとして利用可能。文字入力、音声入力、画像読み込みなどに対応しており、「アイデアをブレインストーミングしたり、お礼のメッセージを書いたり、旅行の計画を立てるのにも役立つ」という。拡張機能を使用することで、Gemini にメールを要約してもらったり、受信トレイの未読メールをを確認したりといったことも可能。Googleアシスタントからオプトインすることで、電源ボタンの長押しでGeminiを起動できるという。

 OSはAndroid 14を搭載。Pixel 8と同様7年間のアップデート(OS、セキュリティ、Feature Drop)をサポートする。おなじみのGoogle One VPN、Titan M2セキュリティコプロセッサも搭載している。

 ボディーは、複合素材のバックカバーとアルミニウム製フレーム(いずれもマット仕上げ)を採用し、カラーはObsidian、Porcelain、Bay、Aloeの4種類、サイズは152.1×72.7×8.9mmで重さは188g。IP67の防水性能(Pixel 8はIP68)、SIMとeSIMのデュアルSIM、FeliCaに対応。4492mAhのバッテリー容量を持ち、18Wの急速充電、ワイヤレス充電(Qi)をサポートする。

「Pixel 8a」の内部

 なお、Google Storeでは8aの発売を記念したキャンペーンを実施。例えば、Pixel 7aやiPhone SE(第3世代)を下取りに出すと、最大3万2800円のキャッシュバックが受けられる他、8aの購入で次回以降Googleストアの買い物で使えるストアクレジット2万円分付与。実質1万9800円で購入できるとしている。

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