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» 2006年07月20日 18時06分 公開

新ピックアップで“アコギらしさ”を追求したエレアコ

ヤマハがエレクトリック・アコースティックギターシリーズ「CPX」「APX」をリニューアル。ピックアップシステムを一新し、アコースティックらしい“自然な鳴り”を実現した。

[渡邊宏,ITmedia]
photo 「APX 900」(左)と「CPX 900」(右)

 ヤマハは7月20日、同社のエレクトリック・アコースティックギター「CPX」「APX」シリーズをリニューアル。「CPX 900/700」「APX 900/700」を9月1日より販売開始すると発表した。価格は「CPX/APX 700」が6万5100円、上位モデルの「CPX/APX 900」が11万5500円。

 エレクトリック・アコースティックギター(エレアコ)はアコースティックギターにピックアップを搭載し、演奏音をギターアンプなどから出力できるようにしたギター。同社は1983年投入の「CME」シリーズから同種製品を製造・販売している。アコースティックならではの音色が大音量で楽しめるが、本来の音色を安定して出力するのが困難という課題が残っていた。

 新製品はこれらの課題を克服するため、新ピックアップシステム「Acoustic Resonance Transducer」を搭載した。ブリッジ裏側のメインピックアップに加え、1弦側と6弦側に高音用/低音用のサブピックアップを備えた3wayピックアップ構成とすることでナチュラルなサウンドを再現している(CPX/APX 700はメインピックアップのみ)。

photophoto APX 900のブリッジ。この裏側に高音用/低音用のサブピックアップが備えられている(左)。CPX 900のチューナー部。左上がメインピックアップのボリュームで、右下がサブピックアップのボリューム。スライドツマミは3バンドイコライザー(右)

 高音/低音用のピックアップは自由にオン/オフすることが可能となっており、“箱鳴り”を再現したいときは低音用の、倍音成分が欲しいときには高音用のサブピックアップをオンにすることで好みのサウンドが作り出せる。

 いずれのモデルにも新開発の3バンドイコライザー付きプリアンプシステムが搭載されており、ステージ上でも素早く音質調整が行える。また、プリアンプ部分にはオートクロマティックチューナーも搭載されている。

 「CPX」「APX」各シリーズについての基本特性については既存モデルを踏襲しており、CPXはアコースティックギターの音色をより再現するために深胴のボディ形状。一方のAPXはエレキギターからの持ち替えも容易な薄胴ボディを採用しており、より“エレアコ”的なサウンドになっている。

 ボディの表板はいずれもスプルール単板で、裏板と側板はCPX/APX 900がフレームメイプル、CPX/APX 700がナトー。フレット材はCPX/APX 900がエボニー/ローズウッド、CPX/APX 700がローズウッドとなっている。

 大規模なPAシステムを利用せずとも、アンプを直結するだけで気軽にアコースティックギターのサウンドを楽しめるため、同社ではミュージシャンはもちろん、自宅で音楽録音を楽しむユーザーや、フォークソング全盛時代を知る団塊世代にも新製品をアピールしていく考えだ。

 発表会にはミュージシャンの坂本サトル氏も登場し、「天使達の歌」など4曲を熱唱。中学生の時、初めて手にしたギターもヤマハ製だったという坂本氏は「本当にいいギターです。ボディが持っている音をピックアップがストレートに拾っているので、音にムリのない感じがします。気持ちよく演奏できる楽器が一番なので、とてもキモチイイです」とべた褒めだった。

photophoto 熱唱する坂本サトル氏。「(APX/CPX 900は)ピックアップが複数あって、それを自分でブレンドできる。こんなのがあったらいいなという思いを具体化してくれた。欲しいです、ホントに(笑)」

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