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» 2006年09月07日 15時29分 公開

今日から始めるデジカメ撮影術:第56回 宴会とデジカメの関係 (2/3)

[荻窪圭,ITmedia]

暗い飲み屋編

 日が暮れないうちから盛り上がるビアガーデンは盛り上がりつつ撮りまくっても構わないが、雰囲気を大切にする小さなお店ではフラッシュは控えたい。

 それに強引にフラッシュを焚いても周りが暗いだけに、手前だけが明るく光った不自然な写真になっちゃう。お店の雰囲気を壊さないよう、ほかのお客さんの迷惑にならないよう、暗い店でもフラッシュは焚かない、が基本。

 ではフラッシュなしでどう撮るか。まずはISO感度を上げること。ノイズが増えるし、シャッタースピードが遅くなる分ブレちゃうけれども、それもまた暗い場所で撮るときの味だと思ってあきらめよう。

 少しでもいろんなとこで撮りたいと思うなら、さりげない小さなテーブル三脚を持っておくといい。お店に入ったら、テーブル三脚を装着してそのままテーブルに置いておき、撮りたいときにさりげなく撮る。よっこらしょっと取り出すのも野暮だし。

 暗いバーや飲み屋やおしゃれな店で大変なのは、実をいうと、暗さよりも「照明の色」。白熱灯とロウソクだけ、ならまだいいが、最近の店はいろんな色の照明やら、ネオンやらが店の中にあって、ひどく複雑なのだ。

 暗くて照明がややこしいと、カメラのオートホワイトバランスはついてこれない。

 こんな風に不自然な赤色になる。これは店に掲げてある赤と青のネオン管を使ったオブジェというか看板の光を浴びちゃってるせい。

 ちなみに、手近な白いものを使い、カスタムでホワイトバランスを無理矢理あわせて撮ってみた。

 ホワイトバランスのカスタム設定はかなり優秀だというのが分かる。

 でもこれでは、暗くて照明がややこしくて赤っぽいというお店の雰囲気が完全に消えちゃってる。照明があまりに複雑なときは無理をしないってことで。

 そこで、わがまま言って席を変えてもらった。暗くもいいから、もうちょっと素直な照明の場所で。

 その分シャッタースピードは感度をめいっぱい上げても1/2秒という暗さだが、多少はブレてもOKということで。

オートホワイトバランス
カスタムホワイトバランス
ホワイトバランスを太陽光に

 このくらい店の中が暗くて白熱灯系の灯りのみ、という場合は無理にホワイトバランスを変えたり、オートで補正しないで逆に「太陽光」にしちゃって、店内の暗さや赤さを生かす方向で。

 あとはお店の雰囲気をいかして、ちょっと構図に凝ってみたりしよう。

 後ろのアジアンな布を大きく入れてあえて顔だけにしてみたり、わざとふたりを半分ずつ切ってみたり、横顔をちょっと見上げてみたり。スローシャッターなのでブレてるけれども、お酒を飲みながら楽しく撮ってるのだからそれは許すべき。

 お店編最後はロウソクの光でも。

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