新作DVD情報
エリート公務員の改革エンターテイメント――「県庁の星」
県庁の星 スペシャル・エディション
日本映画界が誇る2大スター、織田裕二と柴咲コウが初共演を果たした人間ドラマ「県庁の星」が、10月27日に2バージョンのDVDでリリースされる。
スタンダード・エディションには劇場予告編の他、満天堂パンフを封入。価格は3990円。2枚組スペシャル・エディションの特典は、完成披露会見の模様や、織田裕二と西谷弘監督の撮り下ろしインタビュー、舞台となる架空のK県庁のマスコット、ウェービーがナビゲートする「県庁の星」のメイキングなどが収録されている。初回生産分のみブックレット付き。価格は6300円。
K県庁勤務のキャリア官僚・野村聡は、地元建設会社の社長令嬢との結婚も控えて順風満帆。大型福祉施設建設という一大プロジェクトを足掛かりに、さらなる出世を狙っていた。そんな中、彼は官民交流の一環として民間企業の研修を命じられるが、派遣先は寂れた三流スーパーの満天堂。しかも教育係は生意気で無愛想な年下のパート、二宮あきだった。
典型的な役人タイプの野村は、スーパーではまるで役に立たず、融通の利かない接客態度から、裏方の惣菜係へと移動させられるハメに。ことごとく対立する野村と二宮。そんな中、野村は突然、福祉施設建設プロジェクトを外され、その上、婚約までも破棄されて……。
本作のテーマは改革。書類第一でマニュアル主義のエリート公務員と、25歳ながら裏店長と呼ばれる現場主義のパート店員が、反発しながらもダメスーパーの改革に挑戦。互いに刺激し合う中で、2人の関係も改革され、それぞれ人間的に成長していく。さらに野村は半年の研修を終えて、地方のハコモノ行政や談合の改革にも乗り出すという、まさに改革エンターテイメント。
キャストは「踊る大捜査線」シリーズのヒットメーカー・織田裕二と、「世界の中心で、愛をさけぶ」「メゾン・ド・ヒミコ」の柴咲コウ。脇を固める俳優陣も「間宮兄弟」「下北サンデーズ」の佐々木蔵之介、「犬神家の一族」の公開も迫る石坂浩二など実力派が顔を揃える。
監督は「白い巨塔」「エンジン」など数々の大ヒットドラマを手掛けてきた西谷弘。織田裕二とは04年の月9ドラマ「ラストクリスマス」でも組んでいる。今回が初の映画監督作。
原作は2005年に発表された桂望実の同名小説。原作と映画を比較してみると、大きく違うところは二宮あきの人物設定。映画では25歳の独身女性だが、小説では中年のシングルマザーだった。つまりは爽やかな恋への発展、という映画的な盛り上がりも用意されている。
スターによる、スターのための、スター映画。といっても悪い意味ではなく、軽快な娯楽作としておススメしたい1本。主人公の微妙な心の変化を、スーツを変えて表現していたという織田裕二。そんな細かな役作りにも目を配ってみれば、より一層楽しめるかもしれない。
関連サイト:http://www.kaikaku-movie.jp/(公式サイト)
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