ソニーが発表したコミュニケーションツール“mylo”(マイロ)「COM-1」。内蔵したワイヤレスLANを利用して、Webブラウジングはもちろんのこと、チャットやブログ書き込み、IP電話による音声通話、他人のmyloと音楽のシェアリングまでも行える「つながる幸せを届ける、パーソナルコミュニケーター」(同社)だ。
販売はソニースタイルおよびその提携店で12月中旬から開始されるが、商品発送は2007年2月とまだ先。11月上旬からは東京と大阪でタッチ・アンド・トライ形式のイベントが行われる予定だが(詳細はmyloブログを参照)、関係者向けの展示にて一足先に実機を見ることができた。
myloのサイズは123(幅)×63(奥行き)×23.9(高さ)ミリ、約150グラム。W-ZERO3と同様のスライド式フルキーボードを備えているが、手にしてもそれほど厚ぼったい感じは受けない。スマートフォンとして考えても小ぶりな部類にはいるだろう。中央部に向かってくびれが設けられており、フィット感もよい。
正面には2.4インチ(解像度は320×240ピクセル)のディスプレイを中心に、メインインタフェースとなるキーパッド、ホーム/オプション/インフォ/ホームの各操作ボタンが用意されており、文字入力以外の操作ならばキーボードを展開せずに行える。マイクとヘッドフォンも内蔵されており、本体をそのまま顔に当てれば受話器として機能する。
myloに用意されているアプリケーションは、大きく分けるとメディアプレーヤーとコミュニケーションツールに二分できる。メディアプレーヤーはMP3/WMA/ATRACの各音楽ファイル(DRM処理されていて扱える)のほか、メモリースティックビデオ形式の動画も再生可能だ。
最も多彩なのがコミュニケーション機能。Skypeによる音声通話/テキストメッセージング/ファイル転送が可能なほか、テキストメッセージングについてはGoogleTalkも用意されている。Skype/Googleについては無線LANが利用な状況になるとオートログインするように設定されてるが、これはオフにすることもできる。なお、音楽再生についてはバックグラウンド動作が可能なので、テキストチャットやファイル転送などをしながら音楽をBGMとして流しておける。
アドホック通信を利用することで、mylo同士でそれぞれがメモリに収録している音楽を共有できる機能も備えている。共有先からの再生はストリーミングとなっており、ファイルがDRM処理されていても問題ない。
レーベルゲートの運営する音楽SNS「PLAYLOG」との連係機能も備えており、PLAYLOGの自分の日記に書き込みがあればmylo本体が光って知らせてくれるほか、myloで聴いた音楽の再生履歴をアップデートし、PLAYLOGに掲載することも可能。いずれもネットに接続すれば自動的に行われるため、手間をかけずに“音楽”を軸にして他の利用者と交流が持てる。
WebブラウザはOperaベース。よく利用するアクセスポイントを登録して自動接続する「コネクションマネージャー」を搭載する。CookieやJava Scriptの動作も問題ないが、flashが動作しないため、Webサイトによっては閲覧に支障が出る事態も想定できる。Webブラウジング中心のデバイスとして利用するのは少々キビしそうだ。
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