バンダイが12月16日に発売する「ネットタンサー」は、コミカルな外観と裏腹に、かなり本格的なホームロボットだ。ネットワーク経由の遠隔操作やスクリプティングに対応し、ユーザーの工夫次第で用途が広がる。11月3日〜5日に開催される「アキバ・ロボット運動会2006」で“お披露目”の予定だが、一足早く詳しい話を聞いてきた。
ネットタンサーは“合体ロボ”だ。下半身は、バンダイロボット研究所が販売している自律型プログラミングロボット「タンサーボーグ」(2万5000円)そのもの。それに新発売のWebカメラ付き「ネットワークユニット」(3万円)を追加するとネットタンサーに変身する。したがって、タンサーボーグを既に持っている人は、ネットワークユニット(3万円)だけを入手すればいい。また、初めて購入する人のために、個別に購入するより5000円ほど安いセット価格(5万円)も用意されている。
教材ということもあってタンサーボーグは完全なキット形式だが、ネットワークユニットはほぼ完成した形で梱包されており、ブロック感覚で組み立てるだけだ。合体すると、全高約19センチ/重量約980グラム(電池含む)のホームネットワークロボットが出来上がる。
製品名 | NetTansor(ネットタンサー) |
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外形寸法 | 190(全高)×160(長さ)×160(幅)ミリ |
重量 | 約980グラム(乾電池含む) |
電源 | 単三形アルカリ乾電池10本(ネットワークユニット6本、タンサーボーグ4本)/ACアダプタ |
駆動時間 | 約2.5時間(連続駆動時) |
PC動作環境 | Windows XP SP2(日本語版)、CPU:1GHz以上、メモリ:384Mバイト以上、HDD:150Mバイト以上、要シリアルポート(タンサーボーグのファームウェアアップデート時に使用)、Webブラウザ:Internet Explorer 6.0 Service Pack1以降 |
無線LAN | IEEE 802.11b/g(SSID、WEPキーの設定可) |
価格 | セット価格:5万円(ネットワークユニット単体は3万円) |
発売日 | 12月16日 |
電源に単三形乾電池10本という“大食いぶり”が気になるところだが、これはネットワークユニットに6本、タンサーボーグに4本と、それぞれに必要になるためだ。同社では三洋電機の充電式乾電池「eneloop」を推奨しており、3時間程度の連続駆動が可能だという。「今回はロボットの設計もelneloopに合わせました。バッテリーパックの採用も検討したのですが、教材用としては(将来的に入手できなくなる可能性のある)バッテリーは敬遠されますね」(バンダイ、生産・技術支援部開発技術支援チームの芳賀義典氏)。ネットタンサーは、大食いだけどロハスなロボットなのだ。
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