ノイズキャンセリング機能を備えた新ウォークマンと同時に、HDDコンポ「ネットジューク」もラインアップを一新、新たな3モデルが発表された。
ともすればノイズキャンセリングという目立つ新機能を搭載したウォークマンに目が行きがちだが、ウォークマンの企画担当者も「両製品の連携でPCレスの提案を行っていこうと考えた」と述べているように、ネットジュークは各種の新機能を備えることで、PCレスの母艦として機能するようになっている。
ただ、いくら「母艦」といっても単体のオーディオ製品であることも確か。ここでは新ネットジュークの最上位モデル「NAS-M90HD」を通じて、HDDミニコンポとしてのパフォーマンスと“母艦”としての能力の双方をチェックしてみたい。
まずはNAS-M90HDの外観からチェックしよう。センターユニット+スピーカーという極めてシンプルな構成で、ミニコンポとしては非常にオーソドックスなスタイルだ。センターユニットにはCD/MDドライブ、AM/FMチューナーのほか、250GバイトのHDDを内蔵する。背面には専用スピーカー接続端子やアナログ出力端子のほか、LAN端子(100BASE-TX/10BASE-T)やビデオ出力端子を備えている。
スピーカーも含めたユニットサイズは483(幅)×282(奥行き)×254(高さ)ミリ。前モデルの「NAS-M7HD」(レビュー)を試用した際にも感じたが、このシリーズは一般的なミニコンポよりやや奥行きが長い傾向があるようだ。設置に困るというほどではないが、デジタルアンプ「S-Master」を搭載しているからにはもう少しコンパクトなサイズになってほしいと感じる(下位モデルの「NAS-M50HD」はS-Mater非搭載)。
フロントパネルにはCDドライブとMDドライブをそれぞれ搭載。CDドライブは一般的なフロントローディングタイプで、ドライブ下部にはヘッドフォンジャック/オーディオイン/メモリースティックスロット/USB端子がある。USB端子は背面にも用意されており、対応のUSB無線LANアダプタを接続することで、ワイヤレスLANへの参加も可能になった。
この背面USB端子に関しては面白いギミックが盛り込まれている。天板が脱着可能となっており、外したところへオプションのウォークマン用アダプタ「BCR-NWS700」を取り付けると、USBケーブルを天版に隠した状態で背面のUSB端子へ接続でき、ウォークマンを本製品に上から差し込むようにセットと可能になるのだ。
4.3インチのカラー液晶を搭載するのもNAS-M7HDと同様。しかし、再生/停止ボタンはHDD/CD/MD/メモリースティックの各メディアそれぞれにボタンが独立して設けられているほか、NAS-M7HDではボリュームダイヤルと一体化していた十字キーも独立している。特に十字キーが別途用意されたことで、操作性は大きく向上した。
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