三洋電機は11月9日、ポータブルナビゲーションシステムの新シリーズとして“手のひらサイズ”の「Mini GORILLA」を発表した。DVDやHDDではなく、1Gバイトのフラッシュメモリを搭載した“メモリナビゲーションシステム”。ワンセグチューナーも搭載している。
製品名 | ワンセグ | カラー | 重量 | 価格 | 発売日 |
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NV-SD10DT | ○ | ディープブルー | 約290グラム | 9万1350円 | 11月20日 |
NV-M10 | ー | シルバー | 約280グラム | 7万8750円 | 11月20日 |
本体サイズは、約141(幅)×83(高さ)×25(厚さ)ミリ、重量は約290グラム。車内ではカーナビ兼テレビとして、また簡単に取り外して自宅や外出先ではポータブルテレビとして利用する新提案だ。液晶パネルは4.5V型ワイド(28万画素)。携帯電話の画面よりも映像が見やすいという。本体上部に2段収納式のワンセグ用ポールアンテナとGPSアンテナを搭載し、側面には地図データをアップデートするためのSDカードスロットも設けた。
電源は、シガーライターのほか、ACアダプタと外付けの電池ケースをサポート。製品に付属するのはシガーライター用のケーブルだけだが、オプションのACアダプタとスタンドのセット(7875円)を購入すれば“卓上テレビ”になる。一方の電池ケース(1万290円)は、単三形乾電池×4本を使用(eneloop推奨)。本体とはケーブルで接続するスタイルで「電車の中などでは、乾電池ケースをバッグの中に入れ、本体だけ手に持って視聴できる」(同社)。なお、乾電池による連続駆動時間は、「eneloop」を使用した場合で約3時間という。
Mini GORILLAの場合、地図データはすべて1Gバイトのメモリに内蔵している。容量が限られることもあって、地図のスケールは25メートルまで。HDDナビの12メートルに比べると見劣りするが、全国の地図はもちろん、迷いやすい高速道路の分岐を立体的に見せる「ジャンクション・ランプガイド」や交差点の拡大表示などにも対応した。鳥取三洋電機カーマルチメディアビジネスユニットNAVI企画課の田中寛課長によると、「容量は1Gバイトだが、圧縮したこともあって一部はDVDナビに匹敵するコンテンツ量がある」という。
また、住所検索は約150万件、ジャンル検索は約200万件を収録。このほかにも周辺施設検索や電話番号検索、50音施設検索など、一通りの機能を備えている。
このほか、起動時に3〜8桁の暗証番号を入力する「セキュリティコード」や、車の挙動からCO2排出量を推定する「エコドライブ情報 II」を搭載。HDDナビの「エコドライブ情報」にくらべ、わかりやすいユーザーインタフェースが特徴だ。たとえば運転が荒いと、画面内の“葉っぱ”マークが赤くなるといった具合。また、ドライブ終了後には、急加速の回数やエコ速度超過時間から運転手の“エコドライブ度”を5段階(葉っぱ5枚)で評価するという。
「MiniGORILLA」2モデルは11月20日発売。オプションのACアダプタ(型番:NVP-AC20)と電池ケース(型番:NVP-DP20)は、いずれも12月中の発売を予定している。
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