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急発進は減点? “エコドライブ”を指南する新型「GORILLA」(1/2 ページ)

» 2006年03月23日 23時40分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

 三洋電機は3月23日、ポータブルHDDナビゲーションシステム「HD GORILLA」の新製品を発表した。ラインアップは、初のワンセグチューナー搭載モデルとなる「NV-HD830DT」と、HDDオーディオ機能付きの「NV-HD860」の2機種。いずれも車の挙動からCO2排出量を推測する「エコドライブ情報」というユニークな機能を搭載している。

photo ワンセグチューナー搭載モデル「NV-HD830DT」(左)と、HDDオーディオ機能付きの「NV-HD860」。液晶ディスプレイを8型ワイドに大型化したが、高さや奥行きは従来モデル(7型)と同等に抑えた

 「GORILLA」シリーズは、車のダッシュボードからカンタンに着脱できるHDD/DVD一体型のポータブルナビゲーションシステムだ。シガーライター、ACアダプタ、リチウムイオン充電池(別売)の3電源に対応し、車を使わないときは宅内に持ち込んでDVDやテレビを楽しめる。

 新製品では、タッチパネル付きの液晶ディスプレイを従来の7型から8型(33万6960画素)へと大型化したほか、ワンセグチューナーやHDDオーディオ機能の搭載によりAV色を強めた。DVDドライブは、DVDビデオやDVD±R/±RWの再生をサポート(ビデオモード)するほか、CD-R/-RWに記録したMP3音楽の再生も可能。内蔵のステレオスピーカーにくわえ、車載時には内蔵FMトランスミッターを利用してカーオーディオから音声を出力することもできる。

photo 「NV-HD830DT」の側面端子とリモコン。既発売の地上デジタル放送チューナー(12/13セグ)「NVP-DTP20」との接続端子やETC用端子も備える

 また、ユーザーからの要望が多かったという「セキュリティコード」を新たに搭載した。セキュリティコードは、起動時に3〜8桁の暗証番号を正しく入力しないと、すべての機能を利用できなくなるというもの。盗難時などの個人情報漏洩を防ぐのが目的だ。「ポータブルナビという特性上、自宅や電話番号といった個人情報も保存されている。これらはドライブをスムーズにする一方、万が一流出すれば大変なことになりかねない」(同社)。

photo セキュリティコード入力画面

 両モデルともアナログ地上波のTVチューナーを搭載しているが、NV-HD830DTには注目のワンセグチューナーをくわえてデュアルチューナー構成とした。もちろんワンセグ視聴時は、電子番組表や番組情報、字幕表示などをサポート。移動先に合わせて地域ごとのチャンネルを切り替えるプリセット機能もある。

photo 電子番組表や番組情報の表示可能。ただし、データ放送には対応していないという

 一方のNV-HD860は、内蔵HDDにATRAC 3形式で楽曲を蓄積する「ミュージックストッカー」機能を備えた。音楽CDからリッピングは約8倍速で、たとえば74分のCDなら約11分で録音可能。取り込んだ楽曲は、グレースノートのCDDBにより、アルバムタイトルやアーティスト名、曲目などで検索や表示が行える。なお、CDDBのデータはメモリースティックを介してアップデート可能。データは同社サイトで提供する予定だ。

photo ミュージックストッカーの画面。楽曲の取り込みは音楽CDのみをサポート。同機はCD-Rなどに記録したMP3の再生も可能だが、HDDに取り込むことはできない
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