三洋電機は3月23日、ポータブルHDDナビゲーションシステム「HD GORILLA」の新製品を発表した。ラインアップは、初のワンセグチューナー搭載モデルとなる「NV-HD830DT」と、HDDオーディオ機能付きの「NV-HD860」の2機種。いずれも車の挙動からCO2排出量を推測する「エコドライブ情報」というユニークな機能を搭載している。
「GORILLA」シリーズは、車のダッシュボードからカンタンに着脱できるHDD/DVD一体型のポータブルナビゲーションシステムだ。シガーライター、ACアダプタ、リチウムイオン充電池(別売)の3電源に対応し、車を使わないときは宅内に持ち込んでDVDやテレビを楽しめる。
新製品では、タッチパネル付きの液晶ディスプレイを従来の7型から8型(33万6960画素)へと大型化したほか、ワンセグチューナーやHDDオーディオ機能の搭載によりAV色を強めた。DVDドライブは、DVDビデオやDVD±R/±RWの再生をサポート(ビデオモード)するほか、CD-R/-RWに記録したMP3音楽の再生も可能。内蔵のステレオスピーカーにくわえ、車載時には内蔵FMトランスミッターを利用してカーオーディオから音声を出力することもできる。
また、ユーザーからの要望が多かったという「セキュリティコード」を新たに搭載した。セキュリティコードは、起動時に3〜8桁の暗証番号を正しく入力しないと、すべての機能を利用できなくなるというもの。盗難時などの個人情報漏洩を防ぐのが目的だ。「ポータブルナビという特性上、自宅や電話番号といった個人情報も保存されている。これらはドライブをスムーズにする一方、万が一流出すれば大変なことになりかねない」(同社)。
両モデルともアナログ地上波のTVチューナーを搭載しているが、NV-HD830DTには注目のワンセグチューナーをくわえてデュアルチューナー構成とした。もちろんワンセグ視聴時は、電子番組表や番組情報、字幕表示などをサポート。移動先に合わせて地域ごとのチャンネルを切り替えるプリセット機能もある。
一方のNV-HD860は、内蔵HDDにATRAC 3形式で楽曲を蓄積する「ミュージックストッカー」機能を備えた。音楽CDからリッピングは約8倍速で、たとえば74分のCDなら約11分で録音可能。取り込んだ楽曲は、グレースノートのCDDBにより、アルバムタイトルやアーティスト名、曲目などで検索や表示が行える。なお、CDDBのデータはメモリースティックを介してアップデート可能。データは同社サイトで提供する予定だ。
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