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韓国で歴代動員第1位を記録したモンスター・パニック映画「グエムル 漢江の怪物」が、1月26日にスタンダード・エディションとコレクターズ・エディションの2種類で登場。価格は3990円と8190円。
スタンダード・エディションはポン・ジュノ監督&キャストと監督&CGスタッフのオーディオ・コメンタリー2種類、監督インタビュー、グエムルのスチール映像集、カン・ドンウォンら著名人からのコメントを集めた「グエムル」応援映像などを収録。
一方のコレクターズ・エディションは特典ディスク2枚を加えた3枚組。メイキング、40種の未公開シーン、怪物が誕生するまでの過程、CGメイキング、カンヌ映画祭の模様、監督の短編「SINK AND RISE」のほか、来日記者会見、初日舞台挨拶、キャスト&監督インタビューなど日本版だけの特典もあり。110ページのブックレット、220ページのオリジナル絵コンテ台本も封入。
ソウルの中心を流れる韓国の平和の象徴ともいえる漢江(ハンガン)に突如、謎の巨大生物グエムルが出現。逃げ惑う人々は次々と食い殺され、阿鼻叫喚の地獄絵図と化す。悲鳴がこだまする中、河川敷で売店を営むパク一家の孫娘ヒョンソが怪物にさらわれた。父のカンドゥらは、愛するヒョンソを取り返そうと、グエムルに立ち向かうが……。
監督は「ほえる犬は噛まない」でデビューし、「殺人の追憶」で斬新な映像作りが認められ、若くして韓国を代表する監督に上りつめたポン・ジュノ。怪獣騒動をメインにしながらも、グエムルは在韓米軍基地から流れ出た化学物質の悲しき産物という設定や、その汚点隠しにてんやわんやの政府や軍など、痛烈な皮肉を込めたあたりはさすが。
ヒーローとは程遠いパク一家のキャラもいい。仕事中に居眠りをするカンドゥ、彼の妹は勝負弱いアーチェリー選手、弟は学生運動に挫折し酒グセが悪い。そして孫娘のヒョンソを溺愛する心優しき祖父。一見バラバラの家族が一致団結し、ヒョンソを助けるためには警察や軍をも敵に回す。そこにあるのは家族の愛、愛、愛。
人間を丸呑みにし、縦横無尽に駆け巡るグエムルは、妙にリアルで気色悪い半面、どこかユニークな雰囲気を持つ。VFXを担当したのは「キング・コング」や「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズなどで知られるWETA。
怪物映画とひとつのジャンルでくくれない、家族愛あり、風刺あり、ユーモアあり、アクションありのオリジナルティ溢れる展開で、とにかく面白い。怪物映画が苦手な人にこそ見てほしいエンタメ作品だ。
関連サイト:http://www.guemuru.com/(公式サイト)
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