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クリント・イーストウッド監督による「硫黄島」2部作。「硫黄島からの手紙」より先に公開されたアメリカ軍バージョンの「父親たちの星条旗」は5月3日にDVDリリースされる。「硫黄島からの手紙」同様に、1枚組の通常版(2980円)と2枚組の特別版(3980円)を用意。
特別版には撮影風景を収めたメイキング映像、クリント・イーストウッドによるイントロダクション、メインキャストのインタビュー、視覚効果、原作と脚本について、硫黄島の戦いについてのドキュメンタリーなど約101分の特典映像を収録。
太平洋戦争末期、アメリカ軍にとって日本爆撃の中継地点として絶対に必要だった硫黄島。ところが、アメリカ軍は予想を上回る日本軍の抵抗に苦しめられる。そんな中、擂鉢山の頂上に星条旗が翻った。
その瞬間を収めた1枚の写真が、長引く戦争に疲れたアメリカ国民の士気を高め、星条旗を掲げる6人の英雄を生み出した。だが、ここに写った兵士たちの中で祖国に生還できたのは3人だけ。彼らは国民的英雄として迎えられ、戦費を調達するための戦時国債キャンペーンに駆り出され、各地を回るが……。
ピュリツァー賞を獲得し、海兵隊記念碑にもなった伝説の報道写真の裏側に秘められた真実とは!?
原作は写真に登場する6人のうちの1人、ジョン・ブラッドリーを父に持つジェイムズ・ブラッドリーによるノンフィクション。これに魅せられたイーストウッドが、戦争の英雄として祭り上げられた若者たちの戸惑いと苦悩に迫りながら、戦争の意味を問い直す。アカデミー賞では音響効果賞と音響賞にノミネートされた。
「プライベート・ライアン」に匹敵する壮絶な戦闘シーンが、これでもか、と続く硫黄島の戦いと、その後生き残った3人の兵士による広報宣伝活動、そして最後の生き残りとなった父の人生(真実)を息子が明かしていく現在。この3つの時代が描かれるが、メジャー級の俳優が出演していない(そこがまたいいのだが)ことから、顔と名前が一致しないという難点もあり。だが反戦というイーストウッドの熱いメッセージは痛いほど伝わってくる。
日本人キャストが多数出演していたことから「硫黄島からの手紙」ばかりが目立ってしまったが、こちらも傑作と呼ぶにふさわしい1本。やはり本作と「硫黄島からの手紙」の2本立てで観賞することがベスト。
関連サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/iwojima-movies/(公式サイト)
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